虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

#生物学

ご近所の街角にいっぱいいる虫=アオスジアゲハ幼虫

ご近所の街角の虫の撮影に挑戦してきました。いえ、いえ、挑戦なんてものではありません。足腰が弱る中、ご近所の街角でお茶を濁したというのが真相です。 でも、ご近所をバカにしてはいけません。意外や意外、東京都心は深山幽谷よりも虫が見つけやすい。種…

東京大学のクズにコミスジの幼虫

東京大学の本郷キャンパスでは、コミスジをよく見かけます。この日も飛んでいました。 では、ここのコミスジの植樹は何なのでしょうか。藤棚が幾つかありましたが、それらしい食痕は見つかりません。 建物の周囲の土手のようなところに、クズが繁茂していま…

松の樹皮に化けたシモフリスズメ

近所の公園の松林。松の木の幹に、ちょっと変なコブがあります。 これだけうまく隠れていれば、誰も気づかないはず。フッフッフ。 虫記者も全く気付いていない様子。でも実は分かっているのです。お前はシモフリスズメだ。カシオのエクシリムで、樹皮になり…

海花さん引っ越し記念虫捕り②フンダマシの造形

鈴木海花さんは、かなりのクモ好きでもあります。なので、今回はオオトリノフンダマシから始まります。 オオトリノフンダマシを撮影する海花さんです。 被写体はこれ。まるで森のシャンデリアのような見事な造形ですね。ブランブランぶら下がっている二つの…

鈴木海花さん飯能引っ越し記念虫捕り会

虫愛づる姫君、虫撮る女性の先駆け的存在の鈴木海花さんが、飯能方面に引っ越されました。「虫中心の生活にしたいから」というのが、大きな動機になったようです。昆虫砂漠の都心の生活から抜け出せない虫記者にとっては、うらやましい限りです。 飯能での生…

ツマグロヒョウモンvsカバマダラ

若かりし頃、ツマグロヒョウモンの♀を初めて見つけて、「な、な、なんでカバマダラがこんなところにいるのか」と、興奮して虫捕り網を手にしたことがありました。 そのころ、もともと南方の蝶であるツマグロヒョウモンの姿は、関東にはまだほとんどなかった…

葛西臨海公園で「東京の虫風景」に挑戦

夏も終わりかけた8月末、葛西臨海公園で「東京の虫風景」写真に挑戦してきました。 まずは単なる風景写真。園内周遊のパークトレインですね。観覧車と組み合わせることで、葛西臨海公園の写真であることをアピールします。 そして、観覧車とアゲハチョウ。…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑫

◎マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑫ 3月15日続き ◇テイオウゼミの豪雨警報 この日の夕食時のレストラン。日没の直前になって、突如大音響の空襲警報が鳴り響く。「ブワーン・ワーン・ワーン」。何事だ。客の間に緊張が走る。 しかし、昆虫記者…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑪

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑪ ◎3月15日 ◇疲労回復にこの一手 朝だ。ともかく眠い。「タマンネガラ」滞在も既に4日目ともなると、疲れがたまっている。一日のエネルギーの大半を無料の朝食バイキングで摂取しないといけないのに、腹が減…

麻由子の虫旅・ボルネオハイランド④世界最長ナナフシ

(新井麻由子ちゃんの「ボルネオハイランド虫旅レポ」第四部は、名残惜しい最終回。どんな歓喜が、あるいは悲劇が待っているのでしょうか。) 母もボルネオハイランドの山道に慣れて来て、この日は山を下りてAnnah Rais hotspring へ♪ ハイランドのゲートを…

麻由子の虫旅・ボルネオハイランド③

新井麻由子ちゃんの「ボルネオハイランド虫旅レポ」第三部は、清々しい朝の風景から始まります。 翌朝陽が昇り現れたインドネシア、カリマンタンとの国境。 見渡す限りの絶景です! この低い柵が隣の国とを分けています。 ホテルの方には普通に歩いて1時間、…

麻由子の虫旅・ボルネオハイランド⓶

新井麻由子ちゃんの「ボルネオハイランド虫旅レポ」第2部は、ナイトウォークから再開です。 部屋でお茶を飲み、ひと休みした後、夕食。 部屋は綺麗ですが、肝心のバルコニーがなく、頑張って持って来た昆虫記者さんのライトトラップを設置する場所がない! …

麻由子の虫旅、ボルネオハイランド①

知る人ぞ知る昆虫文学少女の新井麻由子ちゃんから、待望のボルネオ虫旅レポ第2弾が届きました。今回の主戦場はサラワク州のボルネオハイランド。いつも何かやらかしてくれる麻由子ちゃんと、麻由子ママ。今回もワクワク、ドキドキですね。皆様も、待ち遠し…

東京原宿のカブト・クワガタ続編、虫好きレディースも参戦

東京都心・夏の公園虫散歩(原宿のカブト、クワガタ続編) 東京都心、渋谷区原宿。若者ファッションのメッカですね。そんなところで、虫仲間が待ち合わせ。「なんで、どうして」と思う人もいるでしょう。でも、前回の虫散歩・原宿編でもうお分かりですね。 …

東京都心・夏の公園虫散歩(水元公園続き)

◎東京都心・夏の公園虫散歩(水元公園続き) 最近東京都心の公園では、ゴマダラチョウの姿を見ることが、ほとんどなくなりました。それと反比例するかのように、激増しているのが比較的新参の外来種であるアカボシゴマダラですね。 まずは春に見たアカボシゴ…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑩

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑩ ◇天女の誘惑 シロアリ、ゴキブリ、アリなどの相手をしているうちに、ようやく、ブキ・テレセクの裾野に。なだらかな木道に入り、ホッと息をつく。すると、見えてくるではないか。虫たちが。まるで、ご褒美のよ…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑨

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑨ 3月14日 ◇山登り日和 タマンネガラにはマレー半島最高峰のタハン山(標高2187メートル)がある。本気で山登りする人々は、当然タハン山を目指すのだが、昆虫記者としては、「行きたい人はいけば。私は行…

東京都心・夏の公園虫散歩(原宿のカブト、ノコギリクワガタ)

東京都心、真夏の公園虫散歩(原宿のカブト、ノコギリクワガタ) 原宿と言えば、若者のファッション、文化の流行の最先端をいく街ですね。竹下通りなんて、若者でごった返していて中高年虫記者はとても歩けません。 でも、真夏にはどうしても原宿に行かねば…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑧

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑧ 3月13日続き ◇夜のサソリ探し単独行 夕食後のロッジ。既に日は落ちている。ベランダには、いつものように虫をおびき寄せるライトトラップが設置されている。しかし、虫を待っているだけでは、時間が無駄にな…

東京都心、夏の公園虫散歩(水元公園)

東京都心、夏の公園虫散歩(水元公園) 今年の夏は暑いですね。東京都心の公園虫散歩も真夏は命がけという時代になってきました。どうせなら、水辺の公園に行きたいですね。水を見ていると気分だけでも涼しくなります。でも、本当に気分だけ。熱中症と熱虫症…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑦

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑦ 3月13日続き ◇船で行けるブンブン・ヨン ブンブン・タビンの夢破れ、トボトボとロッジへの道を戻る。このままではただの負け犬だ。キャノピーにも行けず、ブンブンにも行けず。 その時ひらめいたのである。…

東京大学総合研究博物館で珠玉の昆虫標本特別展

東京大学総合研究博物館で「珠玉の昆虫標本」特別展が開かれています。7月14日~10月14日と、開催期間が長いので、夏休みを狙った一部の昆虫展のように慌てて見に行く必要はありません。できれは平日(月曜は休館なので注意)に落ち着いて観覧したい…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑥

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑥ 3月13日続き ◇ヌーディストと対面 手持ちのおおざっぱな地図によると、ブンブン・タビンまでは、テンベリン川の支流であるタハン川沿いの道を3.1キロ。たったの3キロの水辺のプロムナードじゃないか。楽…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑤

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⑤ 3月13日 ◇キャノピーウォークで吊り橋効果に期待 さあて、今日も晴れ。毎日雨の予報だったけれど、現実は晴れ続き。強力晴れ男パワーで気分は最高。では、気分がいいついでに、タマンネガラ一番の売り、最大…

森上信夫さんの「虫・むし オンステージ」

私の昆虫写真の先生でもある森上信夫さんの新刊「虫・むし オンステージ」が届きました。 この本を見て、読んで、虫好きの子供たちが激増することを切に願います。スマホでゲームばかりやっていないで、外へ出て虫を探しましょう。体にもいいし、知的好奇心…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ④

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ④ 3月12日続き ◇サソリとの遭遇確率100% そして、待ちに待った夜がやってきた。ジャングルの中だから、都会の歓楽街を彩る夜の蝶はいないが、代わりにもっと魅力的で、素敵な毒針を持った夜の蠍(サソリ)…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ③

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ③ 3月12日続き ◇猿軍団の襲撃 しかし、ムティアラ・ホテルには、値段の高さよりはるかに大きく、我慢ならない問題が待ち構えていたのであった。それはサルどもだ。ジャングルのサルの中で、最も人懐っこい、つ…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⓶

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ⓶ 3月11日続き ◇宮殿のようなホテルと、物置のような安宿 まずは、タクシーの車窓から、かなり高級なホテルである「イスタナ・クアラルンプール」を眺める。「イスタナ」は宮殿の意味。まさに宮殿のような豪華…

マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ①

〇マレーシア・ジャングル放浪記inタマンネガラ① マレーシ・タマンネガラ国立公園の虫旅。時事ドットコムでも連載を開始しましたが、ドットコムはテーマ別にコンパクトな記事(と言っても、ちょっと長くて、冗長な感じはぬぐえないですね)にしています。 で…

タテジマカミキリがどこかにいます

この写真の中にカミキリムシがいます。カクレミノの枝に張り付いたタテジマカミキリです。カクレミノが隠れ蓑になっているという、しゃれのようなカミキリですね。 横から見ると、すぐに分かります。そうでもないかな。近づいているので、何とか分かるってい…