さて、この恐竜のような牙の持ち主はだれでしょう。 去年飼育に失敗したオニヤンマのヤゴの遺骨の一部です。すごい牙ですね。 答えはオニヤンマのヤゴ。 冬の水中の虫探しで、結構よく見つかるのがオニヤンマ(たぶん)のヤゴ。オニヤンマは、成虫になるまで…
都内の小川で岸近くの石をひっくり返したら、ヒラタドロムシの幼虫がたくさん張り付いていました。ほかの石をひっくり返してみると、ほぼどの石にこいつが付いている。結構たくさんいる虫なんですね。 小川の小石の裏にたくさんいるヒラタドロムシ幼虫。 成…
三鷹市の野川で、カワセミ専用のお食事処を発見しました。恐らく地元の愛鳥家と思われる方が、川の中に入って、懸命にお食事処を建設している現場に遭遇。大きな石を集めて中州のようなものを作り、その中にカワセミ用の止まり木を設置。止まり木の下の方に…
毎年のように、気の長いドングリ虫飼育をしてますが、今年はコナラシギゾウムシが豊作でした。 10月にコナラ林でたくさん見つけたコナラシギゾウムシを、コナラドングリと一緒に入れておいたら、ドングリにセッセと穴を開けて産卵(産卵の瞬間は目撃できず…
たまに鳥です。本日、水元公園でオオタカに遭遇。と言っても、たくさんのバードウォッチャーさんが集まっているところに割り込ませていただいただけですが。 天気が急に悪くなってからの撮影で、しかも虫用のカメラを使っているので、写真のクオリティーは相…
冬になると、葉の落ちたクズの茂みにオジロアシナガゾウムシ(白黒模様から成虫はパンダゾウムシと呼ばれることも)のゴールが目立つようになります。ゴールと言っても、ワールドカップの日本チームの劇的ゴールとは比べ物にならないほど地味なものです。ゴ…
アオシャクの仲間の幼虫の中には、体にたくさんのゴミを貼り付けているゴミ擬態の芋虫がいます。 今回見つけたのは、かなり小さな幼虫なので、幼虫越冬するのかも。以前3月に大きな幼虫を見つけたことがあるので、若齢幼虫で越冬して、春に大きくなるのでは…
先週末に三鷹市の野川の川辺で壮絶な光景を見かけました。必死の形相で木にしがみつくハラビロカマキリの腹部から2匹のハリガネムシが突き出ていたのです。カマキリの脳を操って、ハリガネムシの繁殖の場である川の流れの中に飛び込ませようとしたのでしょ…
5月、6月頃には多摩川の河川敷のススキやオギでクロトゲハムシがたくさん見られますね。和泉多摩川や対岸の登戸周辺のススキ原は、都心の虫好きも会いたくなったらすぐ行けるの便利な生息地です。でも、今はもう秋。今年はもうクロトゲハムシに会えないと悲…
先週神奈川県川崎市の生田緑地で、外来のきれいなハゴロモをかなりの数見つけました。以前シンガポールで同じハゴロモをたくさん見たので、熱帯系のハゴロモだと思います。。 2015年ごろから日本各地で報告があり、ヘリチャハゴロモという仮名が付けられてい…
クルミの木はイモムシ探しでは大切な木です。ムラサキシャチホコとか、モンホソバスズメとか、エゾスズメとか見応えのあるイモムシとの感動の出会いがあるかもしれません。ヤママユ系のイモムシも時々見かけますね。クルミは葉が大きいので、イモムシを探し…
すいません、ポプラの芋虫、どんどん見栄えの悪いものになっていきます。オオモクメシャチホコ、オオキノメイガの次はツマアカシャチホコです。芋虫というより毛虫ですね。まあ、おまけのおまけなので、質が劣化していくのも仕方ないですね。なので、少しは…
ポプラ並木でオオモクメシャチホコの幼虫を探していると、別の芋虫が副産物として手に入ります。「おまけ」のようなものですね。おまけなので、大した価値はありません。おまけに大きな期待を寄せてはいけまんせんね。 今回のおまけは、オオキノメイガです。…
オオモクメシャチホコの幼虫は、刺激されると尻の角から、ミミズのような不気味な物体を出すことで知られています。 この角は、尾脚と呼ばれるイモムシの一番後ろにある足が変化したものらしいです。シャチホコ蛾の仲間には、尾脚が角のように変化したものが…
クルミの木で先月、怪獣エレキングを発見しました。などと言っても、エレキング自体、今時知っている人はほとんどいないかもしれません。ウルトラセブンなどウルトラシリーズに登場した強力な電撃を発する怪獣です。 クルミの木で怪獣エレキング発見。モンホ…
昆虫が作り出す芸術作品は数多いですが、最近になって作品の出来栄えにうならされたのが、マドガ幼虫のペーパー・フラワーならぬリーフ・フラワーです。 マドガ幼虫のアート作品(左)とマドガ成虫(右) なぜこれまでこの作品に気付かなかったのか。それは…
3月に紹介したリュウキュウツヤハナムグリが、その後夏に入ってどうなったか、確認してきました。やっぱり、すごいことになっていました。 リュウキュウツヤハナムグリは、沖縄、奄美方面から東京湾岸に進出して急激に勢力を拡大している虫ですね。湾岸の幾…
ウチスズメは一見地味なスズメガです。しかし、この蛾を見くびってはいけません。ウチスズメの魅力は、普段は見せない下翅にあるのです。 ウチスズメの下羽の模様は、色鮮やかなびっくり目玉。でも、この目玉模様は敵を威嚇するためのものらしく、平時には見…
今年もコムラサキの幼虫が見つからなかったので、昆虫文学少女の麻由子ちゃん宅から1匹、若齢幼虫を分けてもらいました。 しかし、順調に終齢幼虫、蛹にまでなったのに、羽化することなく★になってしまいました。悲しい。 コムラサキ幼虫(左)と成虫 今年…
ミドリシジミなどキラキラの蝶が多いゼフィルスの中で、ウラゴマダラシジミは一番地味な蝶と言ってもいいくらいですが、なぜか気になる蝶でもあるのです。 ヤマトシジミやルリシジミを巨大にしたような姿なので、過去にはミドリシジミよりルリシジミに近い種…
最近ファーブル昆虫展(東京でなく名古屋の方です)関係の取材とかで忙しくて、全然更新できていなかったので、連休中に少しは遅れを取り戻したいと思います。 まず今回は、イラガの繭からイラガとイラガセイボウのどちらが出てくるか、どちらが出た後の繭か…
今年はなぜか、ニジュウシトリバ(正式名はマダラニジュウシトリバ)に良く出会います。これまでずっと探していたのが嘘のようです。最初は真冬のトイレで出会い、1%ぐらいの期待を抱いて持ち帰ったスイカズラの花からは2匹も羽化して、つい先日は初夏の…
昨日は超高級住宅街の田園調布で、昆虫文学JDの真由子ちゃんのお母さんとの虫探しでした(今やJDの真由子ちゃんは試験勉強で忙しく参加できず)。なにせ田園調布なので、大した虫はいないと高をくくって、ほとんどの時間は付近のオシャレなレストランと…
緑のバランの上に乗った握り寿司?。ネタは卵に海苔にトビコあたり?。いえいえ、これはサワフタギの葉に乗ったシロシタホタルガの幼虫です。おいしそうですが、食べてはいけまんせ。毒があります。 カラフルでおいしそうな握り寿司?いえいえ、シロシタホタ…
我が家で本日(6月3日)ニジュウシトリバが羽化していました。5月21日に、食痕のある汚いスイカズラの花を発見し、「ニジュウシトリバの幼虫が中に居たりして。まあ、そんなに都合よく物事は運ばないよね」とか思いながら、一応花を確保。その花を割っ…
少し前のことですが、今年も我が家のスミナガシが羽化しました。毎年同じような写真ではつまらないので、今年は真っ赤な口(口吻)に注目してみました。真っ赤な口って、蝶の中ではかなり少ないかも。 口紅を塗ったような真っ赤な口吻が魅力的なスミナガシ。…
昆虫関係の書は春に出すと一番売れるそうで、今春は色々献本していただきました。昆虫記者がブログで紹介したところで、売り上げにはほとんど貢献しないのですが、いただいた1冊分ぐらいの効果があれば、それで良しとしましょう。 1冊目は裏山の奇人として…
銀一(ギンイチ)と言えば、銀座1丁目、それとも銀河特急1号?。虫好きの間では、言わずと知れた(一般人は誰も知らない)ギンイチモンジセセリですね。 ギンイチモンジセセリは、春に撮ってこそ。夏型はギンイチの名の由来である銀色の一本線がほとんど見…
蜘蛛(クモ)は交尾をしません。じゃあ、どうやって繁殖するの?という疑問が生じますね。 クモの雄はちゃんと精子を雌に受け渡すのですが、その方法が、生殖器同士を接触させる交尾とは違うのです。 クモの仲間の雄は、腹部から出した精子を、頭部付近の触…
アオシャクの仲間の幼虫の擬態は有名ですね。しかし、老眼で目が節穴化している昆虫記者はこれまで、やつらの擬態を見抜くことができず、惨敗を重ねてきたのでした。 しかし、ついに今年、やつらの擬態を暴いたのです。といってもたった1匹。その姿がこれで…