insects of kipandi ③
蛾の愛好家によれば、蛾には「小さいほどきれい」の法則があるそうです。確かに、コケガとか、リンガとか、小さいのは美しいですね。ヤママユとか、スズメガとか大物には、きらびやかな装いのものは少ないようです。でも、大物の蛾には、威厳と風格のようなものが感じられますね。
キパンディで出会った大物の蛾の代表は、オオツバメガ。クロアゲハの仲間のようにも見えますが、アゲハより重厚感があります。闇の帝王の風格があります。さすが蛾です。
大型のスズメガもたくさん来ます。
トモエスズメでしょうか
そして、デスヘッドも2匹やってきました。「羊たちの沈黙」で有名になった、背中にドクロ模様のあるあいつです。映画では、被害者の口に蛹が押し込まれていて、「ウゲッ」てなりました。今回のデスヘッドは、クロメンガタスズメのようです。日本にもいますが、南方系なので、関東ではなかなかお目にかかれません。
南方では、あちこちに出現して嫌われています。羊たちの沈黙で有名にならなかったら、半永久的に「ただの汚い蛾」扱いだったことでしょう。
ドクロと思うと怖いですが、このクロメンはあまりドクロには見えないですね。どちらかと言えばモンキー風のファニーフェイスです。猟奇的な殺人鬼には、あまり好まれないタイプですね。