虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

いくぜボルネオ虫紀行⑦=もちろんオオカブトも来ます

insects of kipandi ④
 満月が輝く美しい月夜に、灯火の下でカブクワを探すのは、よほどの素人です。かつてマレー半島のキャメロンハイランドでそんな大失態を犯した人がいます。何を隠そう、それは虫記者です。満月はライトトラップにとっては最悪。虫撮り人生で最大の汚点です。一生の不覚です。もちろん今回は、しっかりと月のない闇夜を選んでツアーを予約しました。学習効果ですね。

 カブクワのことを「お子様向け」などと言っていた虫記者ですが、やはり大型のカブクワが「ブオーン」とやってくると、興奮してしまいます。虫好きは、いくつになっても、お子ちゃまですね。
 ボルネオオオカブト(モーレンカブオオカブト)は迫力です。雄雌合わせて7、8匹はいたでしょうか。
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 中にはドサクサにまぎれて、交尾を始めるものも。こういったシーンは小さなお子様向きではありません。
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 クワガタも、カッコいいのが一匹来ました。ダールマンツヤクワガタとか言うようです。胸部から張り出したトゲが鎧を身にまとっているようで、なかなか男らしいクワガタでした。
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 小さなコガネムシもきれいです。現地の人は「ゴールデンビートル」と言っていましたが、いい加減な命名です。
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 拙著「昆虫記者のなるほど探訪」でも、アジアの虫撮りの穴場をたくさん紹介してます。海外旅行の際には、是非異国の虫に注目を。グローバル化で人間界の異国情緒は乏しくなっていますが、虫の世界はまだまだ異国情緒たっぷりです。
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