虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

いくぜボルネオ虫紀行⑭=ベランダの雑虫とキナバル公園散策路の紹介

insects of kinabalu park ⑥

 3月23日夜。就寝前にホテルのベランダをチェック。小さな虫がいろいろ来ています。こういうところに住めたら幸せですね。ただし、虫嫌いの人にはお勧めできません。
イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 熱帯には立派な羽があって飛べるナナフシも多いので、ベランダはナナフシのライトトラップにもなります。

イメージ 4

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8


イメージ 5
 ホタル、ハムシ、カミキリ、カメムシ、ハンミョウなど、まさに雑多な雑虫がやってきます。

◆キナバル公園内のトレイル(散策路)の紹介

 今後ブログの中で、公園内の色々なトレイルの名前が出てくるかもしれません。なので、公園で渡されたトレイルの紹介文を簡単に翻訳してみました。何かのお役に立てば幸いです。

 まずはトレイルの地図です。ボルネオ・バード・フェスティバルのページからコピーしました。公的なページみたいですが、コピーに問題があればすぐ削除します。
イメージ 9

 TRAILS TO EXPLORE
 キナバル山頂上を目指すサミット・トレイル以外にも、キナバル公園の本部近くには9つのトレイルがあるようです。サミットトレイルを上るには、事前予約が必要で、ガイドを付けなければなりません。4000メートルの山なので、通常は山小屋で一泊して、2日間の行程です。

 そんな本格登山は無理という虫記者のような人向けに公園内には、トレイル(散策路)がたくさん設けてあります。以下は公園で渡されるマップの翻訳です。英語に若干の問題がある上、私の翻訳能力にもかなりの問題があるので、そのあたりはご容赦願います。

 ▼リワグ・トレイル(Liwagu Trail、5620メートル、120~150分)
 本部周辺のトレイルの中で最長。リワグとは、ドゥスンの言葉で川の意味。このトレイルは公園内を流れる小川沿いの道。トレイルの途中には、川に流れ込む小さな沢が幾つもある。ハイカーは、川を見下ろす尾根を通ることもあれば、川岸を歩くこともある。つまり、小さなアップダウンが幾つもある。(虫記者の注=ティンポンゲートまでタクシーで行って下るのがいい。登るのはきつい。シラウシラウとの合流点から少しだけ登って、河原に出たところでお弁当を食べて戻るという手もある)


 ▼シラウ・シラウ・トレイル(Silau Silau Trail、3057メートル、60~80分)
 楽に歩けるトレイルの一つで、訪れる人も多い。幾つかの入り口、出口があるため、散策の距離や時間の調整ができる。公園内を流れる小川沿いのトレイルで、湿気があるため、苔やシダ、ランが多く見られる。パワーステーション・ロードの1・5キロ地点で、キアウ・ビュー・トレイルと合流するので、両トレイルをつないだ周回コースを歩くこともできる。
 

 ▼キアウ・ビュー・トレイル(Kiau View Trail、2544メートル、60~80分)
 そこそこ距離のあるトレイル。入り口部分以外は、ほぼ平坦な道が続く。幾つかのビューポイントからは、丘陵地帯やキアウのカダザン・ドゥスン民族のキアウ村の風景を眺めることができる。(注、トレイルは公園外から始まる)

 ▼メンピン・トレイル(Mempening Trail、2516メートル、120分)
 比較的楽に歩けるトレイル。ブキ・トゥパイ、ブキ・ブルン・トレイルへ迂回するルートを通らない限り、ほとんど上り坂はない。メンピンはマレー語でオーク(oak、コナラ、ミズナラなど)の意味。この辺りの高度にはオークが多い。シラウ・シラウ・トレイルを経てビジターセンターへ戻ることもできるし、リワグ・トレイルへと進むこともできる。

 ▼ブキ・トゥパイ、ブキ・ブルン・トレイル(Bukit Tupai and Bukit Burung Trails、合わせて1425メートル、90分)
 短いトレイルなので、二つ合わせて歩くのがいい。ブキはマレー語で丘の意味。各トレイルに頂上を成す丘があり、丘の上はバードウォッチングに良い。メンピン・トレイルやシラウ・シラウ・トレイルへと足を延ばすことができる。


 ▼ブキ・ウラル・トレイル(Bukit Ular Trail、997メートル、60分)
 ほとんど使われおらず、安全とは言えない(英語に問題あり)。パワーステーション・ロードの終点から、フェンスに沿って森に入る(英語に問題あり)。キアウ・ギャップ・シェルター近くでパワーステーション・ロードに出る。そこからメンピン・トレイルを経由して公園本部まで戻ることもできる。Everetts’s Thrush(ムネアカジツグミ)、Blue banded Pitta(ヤイロチョウの仲間)など、ボルネオ固有種の珍しい鳥を見るのに良いトレイル。

 ▼パンダヌス・トレイル(Pandanus Trail598メートル、45分)
 キアウ・ビュー・トレイルを4分の1ほど進むと、パンダヌス・トレイルと合流する。パンダヌス・トレイルは、距離は短いが極めて急勾配。雨が降ってきた時など、キアウ・ビュー・トレイルの散策を途中で切り上げる際には便利。トレイルでは、多くのつる植物を見ることができる。

 ▼ブンドゥ トゥハン ビュー トレイル(Bundu Tuhan View Trail、465メートル、30分)
 公園本部に近い短いトレイルであり、最も簡単に行けるトレイルの一つ。時間のない旅行者が熱帯雨林の雰囲気を味わうのに適している。晴れた日には、近くにあるカダザン・ドゥスン民族のブンドゥ・トゥハン村を眺めることができる。リワグ・トレイルへと足をのばすこともできる。 
 
 ▼マウンテン・ビュー・トレイル(Mountain View Trail150メートル、15分=
地図に表記はないがブキ・ウラル・トレイルのすぐ下にある短いトレイルのこと
 天気が良ければ、頂上の展望台からは、山と周辺の森の眺めが素晴らしい。カンダマイアンKandamaian滝も見える。静寂の中で、golden-napped Barbet(ゴシキドリの仲間)、Crimson headed Partridge(アカガシラシャコ)などの鳥の鳴き声が遠くに聞こえる。

 このほかに、サミットトレイルを途中まで行って戻るという人呼んでループトレイルというのもあるらしいです。

 キナバル山には、ティンポンゲート(1890メートル)、マシラウゲート(2000メートル)という二つの登山口があります。この二つの登山口からの道が合流する地点がラヨンラヨン。ここでも標高は2745メートル。この3地点を結ぶのが、ループトレイルです。
 現地の人のブログでは、マレーシアで最高のハイキングコースの一つとまで言っていますが、シニアにはかなりきつそうな印象です。
 一応キナバル登山になるので、登山料金(外国人の場合10リンギ)、ガイド料(ガイド1人200リンギほど)が必要になるようです。