insects of kinabalu park ⑧
3月24日の午後はラフレシア観光。キナバル公園本部から40キロほど離れたポーリン温泉(ここもキナバル公園の一部です。巨大な公園です)の周辺では、世界最大の花と言われるラフレシアが見られます。
ここのラフレシアは、農園の庭先のようなところにあって、咲いてさえいれば、簡単に見ることができます。咲いていれば、道路沿いに看板やバナーが出ます。
「いらっしゃい、いらっしゃい、ラフレシアが咲いたよ」という感じ。観光、観光していて。あまり趣きはあまりありません。
まだ咲き始めのラフレシアです。花の左に半分かくれているボール状のものはつぼみです。
ラフレシアは巨大な花ですが、巨大な蝶はやってきません。花の香りは、腐った肉のようだと言われ、Corpse Flower、死体花というありがたくない名前をもらっています。そんな臭いに寄ってくるのはハエばかり。ハエが受粉を助けているそうです。
死体花の臭いに蠅が寄ってきます
こちらは、咲き終わったラフレシア。枯れていく様も迫力です
同じラフレシア観光でも、苦しいジャングルトレッキングの末にたどり着いたマレー半島のラフレシアの方が、感動的でした。マレー半島の時は、外国美女軍団に囲まれてのトレッキングだったので、一層印象が良かったです。美女軍団に会えるかどうかはともかく、半島マレーシアのラフレシアの方がお勧めです。
半島マレーシアのジャングルのラフレシアです
ポーリン温泉は、標高550メートルほど。公園本部とはうって変わって、蒸し暑い低地の熱帯雨林が広がっています。暑いです。蚊もいます。公園本部周辺を散策していた時とは、服装、装備を変えた方がいいでしょう。
フタバガキの巨木を利用したキャノピウォークでは、樹冠の景色が楽しめます。樹冠にはゼフが飛んでいました。
「心臓病、高所恐怖症の人は登ってはダメ」と注意書きがあります。
ボーリン温泉は、戦時中に日本軍が開発したという温泉。でも、日本の温泉をイメージしてはいけません。情緒ある温泉街などというものは、日本にしかありません。スパリゾート。それも洗練されていないスパと思えばいいでしょう。
それでも、地元の人々にとっては、素敵な憩いの場になっているようで、週末は大混雑になるといいます。
水着でドップリと湯につかっている人もいますが、足湯でトレッキングの疲れを癒す程度の人が多いようです。
これが源泉。硫黄の臭いがします
蝶園もありますが、建物内の蝶はほとんどボロボロです。それよりも、施設周辺に植えられた花々に集まる蝶の方が、ずっと新鮮。キシタアゲハも飛んできます。
ワシントン条約で保護されているキシタアゲハ
シロオビモンキアゲハ
クロタテハモドキ
温泉施設の入り口には、ボルネオオオカブトの♀が2匹張り付いていました。温泉で月見をしながら、虫探しなんてできたら楽しいでしょうが、営業時間は午後6時ぐらいまでのようです。残念。