insects of kinabalu park ⑪
キナバル公園では、サンヨウベニボタルとシュモクバエを探し回って、暗い所ばかりを歩き回っていたので、蝶との出会いは少なくなりました。二兎を追う者にはなりたくないですからね。
それでも、目の前に時々現れる蝶は、無視できない存在感。
中でもドキッとしたのは、大きなワモンチョウ。目の前をかすめ飛んだ瞬間には、中南米のモルフォチョウかと思うような、青い金属光沢にびっくり。
地味な印象のワモンチョウですが、こんなのもいるんですね。トガリバワモンチョウの仲間と思われます。飛んでいる瞬間が撮れたのはこれ一枚だけ。しかも画面が切れてしまいました。
止まると、やっぱり地味ですが、こういうギャップもいいものです。
一番多いのが、このアナピタコジャノメ。木漏れ日の当たる草地には、ほぼ必ず、このオレンジ色の蝶の姿があって、疲れが癒されます。
シマジャノメのシマウマ模様もいいですね。
イナズマチョウの仲間も多くいましたが、まともに撮れたのはこれだけ。ネットで調べたら、キナバルヒメイナズマとか言うのに似ています。
イトトンボです。高原で蚊がいないせいか、トンボは少ないです。
最後は超地味なウラボシシジミの仲間。こういうのにも一応カメラを向けるのが博愛精神です。
拙著「昆虫記者のなるほど探訪」でも、アジアの虫撮りの穴場をたくさん紹介してます。海外旅行の際には、是非異国の虫に注目を。グローバル化で人間界の異国情緒は乏しくなっていますが、虫の世界はまだまだ異国情緒たっぷりです。