ここは湘南海岸?。海水浴場にはビキニ姿の女性もたくさんいます。でも、これは東京です。江戸川区の葛西臨海公園では最近、水質のいい日には海水浴ができるようになったそうです。現在、東京で唯一の海水浴場です。でも、水はあまりきれいではありません。子供が入っても大丈夫なのか、ちょっと心配ではあります。
さて、葛西臨海公園に着いて、虫記者が海水浴風景よりびっくりし、ビキニの美女よりも引き付けられたのは、クマゼミの大合唱です。いったいいつからここに居付いたのでしょうか。
クマゼミなんて、西日本の人にとっては、やたらうるさいだけの見飽きたセミです。しかし関東の虫好きにとっては、地元ではまず見ることのできない憧れのセミ大王なのです。
最近は三浦半島から湘南方面にも勢力を拡大していますが、温暖化のせいでしょうか、ついに葛西まで侵略してきたようです。
オレンジ色の腹弁がかっこいいですね。あの大音響の「シャッ、シャッ、シャッ」という鳴き声を演出する共鳴板です。
アブラゼミと並んで止まっていると、はるかに立派な体格であることが分かります。
数の上では、まだまだ、アブラゼミ、ミンミンゼミが優勢ですが、なにせクマゼミの音量はすごいので、鳴き声ではクマゼミが圧倒していました。しかし、それも午前10時ごろまでです。
昼になると、クマゼミはあまり鳴きません。昼からはアブラの天下となります。
そろそろ、ツクツクボウシも多くなってきて、秋の気配もただよってきました。