虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

キバラヘリカメムシの平凡な生活

 秋はカメムシ。マユミの木と言えば、キバラヘリカメムシです。何本かマユミの木を見て回れば、ほぼ確実に見つかる、どうということのないカメムシですが、この黄色のお腹が、なかなか絵になるんです。ありきたりの虫を魅力的に撮る。これって、虫撮りの技量が問われる課題ですよね。そんな課題にぴったりの虫の一つがキバラヘリカメと言えるかも。

 空っぽの卵がこれだけあるということは、カメムシが山ほどいるということですね。
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 いました。成虫の集団です。芸術性ゼロ、とりあえず証拠写真っていう感じです。これではいけません。
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 キバラの写真は、黄色い腹をきれいに撮ってなんぼです。
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 ポーズはいいのに、ボケてます。これではいけません。

 マユミの実にむしゃぶり付く幼虫は黄色の背中が魅力です。平凡な虫の日常生活の中の美、伝わったでしょうか。伝わらないのは、カメムシのせいではなく、カメラマンの技量のせいです。
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