昨日は久々の晴天の土曜、虫見日和でしたね。というわけで、繰り出した秋ヶ瀬公園。アカスジキンカメムシの終齢幼虫が、メタセコイアの大木に山ほどいました。
メタセコイアは近年、都心の公園の定番樹木になっていますが、日本に入ってきたのは1941年とのこと。それ以前の日本では化石しか見つかっていなかったので、生きた化石なんて呼ばれてました。最近都会の公園でアカスジキンカメムシが激増している要因の一つは、メタセコイア林の増殖かもしれません。
スギやヒノキも好物というアカスジキンカメですから、メタセコイアにいるのは当然と言えば当然です。でもメタセコイアは巨木ですから、この木にいるアカスジキンカメを探していたら首が痛くなってしまいますね。
ところが、秋が深まると、アカスジキンカメの終齢幼虫は、越冬のため木をおりなければなりません。今頃がちょうどそんな季節だったようで、たくさんのアカスジキンカメが、メタセコイアの木を上から下へと行進していました。
木の根元にも何匹かかたまっています。
樹皮のめくれた部分で越冬態勢に入ったものもいます。
低い枝の先で、ウロウロしているのもいます。
ネットで検索した限りでは、メタセコイアがアカスジキンカメの好物という情報はなかったので、もしかして特ダネ?。そして一番の得ダネ写真はこれです。
なんと10匹ぐらいのアカスジキンカメが団子状態に。メタセコイアの丸まった枯葉を中心に押し合いへし合い。アカスジキンカメのこんな変な越冬集団は、これまで見たことがありません。天変地異の兆しか、幸運の到来を予告する吉兆か。キンカメの団子ですから、きっとめでたいことに違いありません。
このボール、アカスジキンカメが自分たちで製作したものではないと思いますが、ボール状、団子状になるのは、賢い選択。球体は一番無駄のない形ですから、寒さをしのぐには絶好。秋ヶ瀬のアカスジキンカメは賢い。