虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

海野さんお墨付き、ボルネオの絶品カマキリ

 昆虫文学少女の新井麻由子ちゃん。またまたお母さんと2人でボルネオ旅行です。今度の行き先は虫の宝庫として名高いタビン。超うらやましい限りです。

 今回の目玉はカマキリ。ほとんどトンボ帰りのような短い日程ながら、カマキリの写真をどっさり撮ってきてくれました。
 カマキリは、ナナフシと並んで麻由子ちゃんのお気に入り分野、得意分野です。そういえば、麻由子ちゃんが小学生時代に朝日学生新聞の児童文学賞を受賞した「アブライモモムシ」の主役の虫も、ちょっとカマキリ系の虫でしたね。
 そして、今回の目玉の中の超目玉はこれ。「フィムブリアタ・カレエダカマキリ」です。見事な擬態と曲線美を兼ね備えた逸品です。
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 先日、日本昆虫写真界の草分けとも言うべき海野和男さんを囲んでの、麻由子ちゃんら虫好きの食事会に、恐れ多くも参加させていただいた際、海野先生が褒めたたえていたぐらいですから、かなりの珍品、貴重品です。フェザー・マンティスとも呼ばれているようです。確かに羽毛のような軽やかな身のこなしです。

 フィムブリアタは正面顔もすごいんです。
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 これも、ポキッと折れそうな枯枝みたいなカマキリ。マレークビナガカマキリでしょうか。
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 手に持つと、本当に折れそう。
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 キノハダカマキリ系のも色々。
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 普通に緑のカマキリも、どこかボルネオの香りがします。
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 枯枝、樹皮とくれば、もちろん枯葉もいます。ヒシムネカレハカマキリ系でしょうか。
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 今回の写真はすべて、麻由子ちゃんが撮ったもの。海野先生も「上達した」と認めてくれています。

 そして、恐らく今回一番の出来はこれ。プロの昆虫写真と言われたら信じてしまいそうですね。
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 脱帽です。