カラスノエンドウはアブラムシの巣窟という印象でしたが、それは過去のことかもしれません。今では、外来のアルファルファタコゾウムシの幼虫の巣窟と言うべきでしょう。
アブラムシは葉をしおれさせますが、ボロボロに食い荒らすことはありません。ところが最近は、あちこちの草むらで、カラスノエンドウの葉がすべて、虫食いでボロボロになっています。恐らく、その主犯格はアルファルファタコゾウムシと思われます。今頃の季節にボロボロの葉のカラスノエンドウの生長点近くを手に取ると、たいていアルファルファタコゾウムシの幼虫が2、3匹もぐり込んでいます。
下の写真では少なくとも5匹の幼虫がいます。そだてて成虫にしてみないと確かなことは言えませんが、恐らくアルファルファタコゾウムシの幼虫と思われます。だとしたら、恐るべき勢いで全国に拡散していることになります。
まあ、カラスノエンドウはあまり歓迎されない雑草ですから、アルファルファタコゾウムシはその駆除に役立っているとも言えます。
しかし、カラスノエンドウのアブラムシを餌にしていたナナホシテントウにとっては、もしかしてアルファルファタコゾウムシは邪魔者?。と思って、ナナホシを観察していると、さすがは可愛い肉食系のトップアイドル、肉食に関してはチャレンジャーですね。新顔のアルファルファタコゾウムシの幼虫も、食わず嫌いすることなく、ムシャムシャと召し上がっていました。
タコゾウムシの悲鳴が聞こえてきそうです。