虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

交尾中のベニシジミで♂♀見分け解説

 ベニシジミはもう、恋の季節を迎えていました。いいですね、タンポポの花の上で愛を交わすなんて。
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 交尾中は♂♀の見分けには、絶好のタイミング。どちらかが♂でどちらかが♀に決まってますから。
 翅での♂♀の見分けは微妙です。前翅の先が尖っている左側の蝶が♂で、前翅の先が丸みを帯びた右の蝶が♀です。腹部の太さを見ると、もっとはっきり分かりますね。右の♀は腹部の太さが♂の倍ぐらいあります。

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 がっちり結合していますね。でも疑問は次の写真です。

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 ♂のお尻の先から出ている茶色の歯ブラシのようなものは一体何?。ヘアペンシルのようにも見えますが、ベニシジミにヘアペンシルがあると聞いたことはないし。解剖して交尾器を調べるなんていう研究者の神業もできないし。専門家にとっては当たり前のことでも、素人にはギョギョギョです。

 まあ、素人としては、美しい愛の儀式に見惚れるのが自然でしょう。上から眺めると、2匹とも羽を全開。幸福感が絶頂に達した瞬間でしょうか。
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 近くのギシギシの葉では、お子様が興味津々。このピンクの鼻緒の草履のような姿を見ていると、ちゃんと足が付いているのかという疑問が湧いてきます。
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 ちょっと横に転がしてみました。しっかりした足がありました。
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