虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

魅惑のハムシワールド・キバラルリクビボソハムシ幼虫の円陣

 都会の道端のツユクサにいっぱいいるご近所ハムシの代表格と言えば、キバラルリクビボソハムシですね。
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                道端感のある写真を撮るのも一苦労。

 でも、どこがキバラ(黄腹)なのか?疑問に思う人も多いでしょう。上から見てたら、キイロのキの字も見えません。
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 後ろから、あるいは、葉裏に回り込もうとした瞬間に、チラリと見えるお尻の先から3つぐらいの体節が黄色くなっています。
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 「後ろから見るなんて面倒」という人は、捕まえて確認しましょう。まあ、そこまでしなくても、ツユクサにいる瑠璃色のクビボソハムシはキバラルリクビボソに決まっています。
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 ちなみに、黄腹でないただのルリクビボソハムシは、遠目にはそっくりな見た目ですが、アザミ類を食べるので、ツユクサにはいません。

 これがその、ただのルリクビボソハムシです。こいつが存在するために、ツユクサ派の方は、キバラルリクビボソという面倒な名前になっているわけです。迷惑なことです。
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 ツユクサの葉を裏返すと、キバラルリクビボソハムシの卵があります。
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 孵化しかけなのか、これでもう1齢なのか、よくわからないのもあります。
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 葉の表にこんなかすり傷のような食痕があったら、裏側に小さな幼虫が群れています。
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 背中にちょこっと糞を背負っていたりして、あまり見栄えのよくない幼虫です。
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 ここまでは、何一つ魅惑的なところはありません。しかし、だれにでも取り柄はあるもの。先日ついに、特筆すべき光景を目にしました。
 小さな幼虫たちが、尻を中心に向けて、見事な菊の花模様の円陣を組んでいたのです。
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 これはすごい。
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 でもここで一つ問題があります。実は、幼虫がツユクサの葉を食べるクビボソハムシがもう一種いるのです。その名はアカクビボソハムシ。

 絶対キバラルリクビボソだと確信するためには、成虫にしなければ。
 ということで、繭を作って、先日羽化。やっぱりキバラルリクビボソでした。あー面倒臭い。
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