我が家のスミナガシの幼虫が、蛹になりました。終齢になった途端に、食欲を爆発させ、毎日アワブキの大きな葉を5、6枚も平らげていましたが、終齢になtって8日目、緑の葉をすべて食い尽くし、裸になったアワブキの枝に、茶色い枯れ葉が一枚。実はこれが蛹です。
時は遡り、6月15日の幼虫です。このくらいのサイズになると、葉脈の先端でくつろぐのではなく、食べ残しの葉で作ったカーテン状の隠れ蓑の中に紛れていることがよくあります。
そして、18日に脱皮して終齢幼虫になりました。終齢になりたては、なぜか茶色を基調とした色模様です。細い体に比べて、ジョーカー顔の頭部がアンバランスに大きく、それがまた魅力的な時期でもあります。
1日、2日すると、あの緑ナメクジの姿になります。こうなると、アワブキの葉の真ん中にどんと構えて、大胆に葉を食べるようになります。目立ちそうな姿ですが、少し離れて見ると、幼虫のいるアワブキの葉は、縮れたり、破れたりした葉のように見えて、それなりに擬態になっているようです。
そして24日には前蛹になり、翌25日には蛹になっていました。緑の葉が食い尽くされた枝に、一枚だけのこった枯葉。葉脈やら、虫食い穴やら、縮れ具合やら、本当に手の込んだ擬態ですね。
しかし、枯葉の下には、イモムシだった証拠の脱皮殻が。
もうすぐ、あの墨流しの名にふさわしい、蝶の姿になることでしょう。5月末に高尾で撮った成虫です。