昆虫文学少女の新井麻由子ちゃん。今年の夏休みの旅は、ボルネオのグヌン・ムル国立公園でした。ムルと言えば巨大洞窟。と思うのは一般の観光旅行者ですね。
麻由子ちゃんにとっては、虫がどっさりいるという情報の方が大事です。特に重要なのは、ナナフシの存在です。
その点では、ムルは合格点。サカダチコノハ系とか、トゲ系とか、棒切れ系とか、苔系とか、バラエティー豊富なナナフシがどっさり。
「ナナフシ狙いでない人は、あまり楽しくないかも」と言うぐらい、ナナフシ好きには最高のところのようです。あくまでもこれは新井家の個人的感想ですので、サバ州観光局の立場からすれば、一般観光客にとっても見所いっぱいの素晴らしいところだと思います。
空港はこんな感じで、いたってシンプル。シンプル過ぎてちょっと不安になるくらいです。
まずは、サカダチコノハっぽいゴツイ面構えのヤツがお出迎えです。
スタイリッシュな緑のナナフシ。
こちらのナナフシは、活発に飛び回るのも多いので、飛んで逃げられないよう注意が必要です。
こちらはまだ羽の小さい幼虫。
熱帯のジャングルには苔擬態のナナフシが多くいます。
魔界の遣いのような針山地獄系も。
一番ナナフシらしい棒切れ系。竹の節系。
こんなに棒切れのようなナナフシばかり見ていると、あらゆる枯枝、木切れ、棒切れ、割り箸、マッチ棒まで、ナナフシに見えてきそうです。
竹の細枝のようなナナフシをグリコのポッキー系とすれば、それよりちょっと太くて短めのは、ロッテのトッポ系と言えるでしょう。
そして、ロッテのトッポ系の中に、今回一番のレアなナナフシが。
新井家の知り合いのナナフシ博士に問い合わせたところ、このトッポ系は超希少なナナフシとのことです。見るからにレアですね。麻由子ちゃんのナナフシ熱が燃え上がります。こいつについて語る麻由子ちゃんの目には、「巨人の星」の飛雄馬が「俺は今、猛烈に燃えている」と叫ぶ時のような炎のきらめきが感じられました。なんて言っても、現代っ子には全く通じませんね。