裏高尾のクワの小枝で、腰みのを付けたフラガールの集団を見つけました。透明感のある薄緑色の肢体、ガラスのようにキラキラと輝く腰みの。スケバハゴロモの幼虫ですね。
美しい踊り姿にしばし見とれます。
しかし、よーく観察すると、この腰みのを広げて身を隠す姿勢は、お尻を高く突き上げたポーズであることが分かります。頭隠して尻隠さずの体勢なわけです。そう考えるとちょっとセクシー…なんて思うのは虫好きの人々だけですね。
アリがセクシーポーズを覗きに来ました。
◇成虫はガラスのハートのグラデーション
成虫もどっさりいました。幼虫時代の腰みのを脱いだ成虫は、透け透け衣装。透け羽ハゴロモだから当然ですね。
ガラスで作ったハート型ペンダントのようです。こわれやすいガラスのハートは、虫記者にぴったりですね。
何匹か集まると、向かい合ったハート、折り重なるハートのグラデーションになります。ちょっと持ち上げ過ぎです。
「いつの日か芸術的な虫写真を撮りたい」。スケバハゴロモは、そんな願望を抱く多くの素人昆虫写真家を夢中にさせる虫です。