虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

腰みのを付けたフラガール集団・スケバハゴロモ

 ◇腰みのを付けたフラガール集団
 裏高尾のクワの小枝で、腰みのを付けたフラガールの集団を見つけました。透明感のある薄緑色の肢体、ガラスのようにキラキラと輝く腰みの。スケバハゴロモの幼虫ですね。
 美しい踊り姿にしばし見とれます。
イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 シャイな踊り子たちは、虫記者のような怪しい人物が近づくと、いっぱいに広げた腰みのの中に姿を隠してしまいます。
イメージ 5

イメージ 6

 しかし、よーく観察すると、この腰みのを広げて身を隠す姿勢は、お尻を高く突き上げたポーズであることが分かります。頭隠して尻隠さずの体勢なわけです。そう考えるとちょっとセクシー…なんて思うのは虫好きの人々だけですね。
イメージ 7

 アリがセクシーポーズを覗きに来ました。
イメージ 8

 ◇成虫はガラスのハートのグラデーション
 成虫もどっさりいました。幼虫時代の腰みのを脱いだ成虫は、透け透け衣装。透け羽ハゴロモだから当然ですね。
イメージ 9

 ガラスで作ったハート型ペンダントのようです。こわれやすいガラスのハートは、虫記者にぴったりですね。
イメージ 10

 何匹か集まると、向かい合ったハート、折り重なるハートのグラデーションになります。ちょっと持ち上げ過ぎです。
イメージ 11

イメージ 12

 「いつの日か芸術的な虫写真を撮りたい」。スケバハゴロモ、そんな願望を抱く多くの素人昆虫写真家を夢中にさせる虫です。