タイのカオヤイ国立公園シリーズ。今回は変なカマキリ編です。カマキリと言えば悪辣、強面の肉食昆虫のイメージですが、カオヤイで出会ったカマキリは、ユーモラス、ひょうきん者、三枚目のイメージです。
真上から見た姿は、今にも愉快に踊りだしそうですね。
英語ではバーク・ホーンド・マンティスなどと呼ばれているようです。これは樹皮に似た角のあるカマキリという意味なので、日本語名は「ツノ・キノカワ・カマキリ」あたりでどうでしょうか。一般にはマレー・クシヒゲカマキリとかトビエダカマキリとか呼ばれているようですが、何かピンときませんよね。
横から見てもなかなかにおかしな姿です。
そして、このツノ・キノカワ・カマキリの幼虫らしきやつも発見しました。これがまた、相当に楽しいお笑い系の幼虫でした。
獲物を待ち構えている姿は、そこそこカマキリらしいのですが
危険を感じると、縮こまって針葉樹の枯れ葉、枯草の切れ端のような姿に。オナガグモ的な擬態です。
まだオナガグモの場合は、クモの糸があるので、見つかるのですが、ツノ・キノカワの幼虫が最初からこの姿勢で隠れていたら、昆虫記者ごときに見つかることは絶対にないでしょう。
ついでに糸のように細いナナフシもご紹介。
手に乗せてみました。解像度が悪い写真だと、手のしわにしか見えないですね。