虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

髭の王様を背負ったカメムシ=タイ・カオヤイの旅

 タイのカオヤイ国立公園シリーズ、一気に進めていかないと、次の海外虫旅が迫ってきます。お尻に火が付いた感じで、ラストスパートです。

 今回はカメムシと、その他半翅目にしましょう。


 まずは、ヒメジュウジナガカメムシに似た感じの、地味なカメムシ。一見撮影価値のないほど地味なつまらないカメムシなのですが、よくよく見ると背中の模様が威張りくさった「髭の王様」。太い眉毛、ピンと張り出した立派な口髭だけでなく、三角形の顎髭まで備えているではありませんか。
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 近寄ってみないと、こういう魅力にはなかなか気が付きません。どんな虫でも、馬鹿にせずに写真を撮っておくことが大切ですね。

 南国らしさを醸し出すのは、赤系のカメムシ
 あちこちでお目にかかるアカホシカメムシです。
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 こちらはホシのない、真っ赤なカメムシ
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 後ろ足が立派なこのカメムシもよく見かけますね。
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 これは黄色の斑紋がチャームポイントです。
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 続いてはトゲトゲ系。
 トゲハムシ並みに、全身をトゲで過剰に武装してます。幼虫と思われます。成虫がどんな装備なのか気になりますね。
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 これもトゲトゲではありますが、武装というよりは、引っ付き虫系の草の種に擬態している感があります。
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 アリによって放牧されている牛のような境遇にあるのは、ツノゼミの仲間。よくよく見ると、背中にクネクネしたツノが付いていました。
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 次はアワフキムシ。このカラフルなやつは、東南アジア各国の道端でよく見かけるやつです。
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 この縞々模様のもアワフキのようです。
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 こんな芸術的構図で鎮座していました。かなり美意識が高いやつです。
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