虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

聖なるゴキブリ=タイ・カオヤイの旅

 タイのカオヤイ国立公園シーリズも、ついにここまで来たかという感じですね。いよいよゲテモノ分野に手を染めることになりました。今回はゴキブリ系です。見たくない人は、早めに退散した方がいいでしょう。怖いもの見たさの人は、心の準備を…なーんて言ってますが、誰でも全然問題ないです。南国の、しかも自然の中のゴキブリですから、台所とか、ゴミ置き場とかのゴッキーではないですから。

 日本にもワモンゴキブリというのがいますが、熱帯で時々見かけるこのゴキブリは、胸部の輪模様がオレンジ色でクッキリ、スッキリ。まるで、天使や聖人の頭の上に現れるオーラの輪のようですね。
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 聖なるゴキブリといったところでしょうか。しかし、動きはあくまで素早いゴキブリ走りですので、撮影は慎重に。

 倒木の下などには、たいていこのゴツイごきぶりがいます。オオゴキブリに近い感じです。へたに掴むと足のトゲが刺さって痛いです。素手でつかむのは危険ですね。
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 葉っぱの上をちょこまか歩いているこの小さなゴキブリは、遠目にはテントウ虫のように見えます。
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 後ろから見ると、腹部を丸く反らせているのがいるのが分かります。常にこの窮屈な姿勢を維持しているので、ゴキブリの身分を隠して、テントウムシ擬態しているのかもしれません。でも、これも手を触れると、ゴキブリ走りで逃げます。
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 最後はこれ。キノコムシ風の不思議な模様の大型の虫が、地面を素早く走っていました。一瞬珍種のゴキブリかと思いましたが…
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 正体はオサムシでした。ゴミムシには時々しゃれた模様のがいますが、オサムシでこんな凝った模様のを見たのは初めて。
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 デザインとしては見事。でも、夜行性のオサムシがこんなに着飾って、何の意味があるのでしょう。異性を引き付けるため?とか、色々考えちゃいますね。