虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

東京都心、春の公園虫散歩(皇居周辺)

 東京都心の緑と言えば、全国的に知名度が高いのは、皇居でしょう。東御苑とか、北の丸公園とか、自然豊かな公園が無料で開放されているのが嬉しいですね。外国人観光客に大人気で、東御苑なんかは、8割方外国人っていう感じです。時代は変わりました。今や日本は観光立国ですね。
 4月下旬、金髪のお嬢さんたちの後をついて、東御苑へ向かいます。
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 二の丸庭園には、武蔵野の自然を再現した森があります。四季を通じて色々な花が楽しめますが、この時期は、フジ、シャガ、ツツジなどが満開でした。
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 コナラの若葉には、オオトビモンシャチホコらしき芋虫が、あちこちで群れていました。
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 コナラの葉が2枚重なった部分には、クヌギカメムシの幼虫が多く見られます。上から見ると、黄緑一色のお皿みたいな、つまらない姿ですが、真横から見ると、なかなか素敵な破線模様があるんですね。
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 アカスジキンカメムシの幼虫はエノキにいました。

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 鳥のフン擬態のオカモトトゲエダシャクの幼虫が、エゴノキツツジに1匹ずつ。

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 北の丸公園へ移動。まるで自然の渓谷のような風景も見られますが、もちろん、人工的な川です。
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 桜の季節が終わった千鳥ヶ淵のボート乗り場は閑散。
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 トホシテントウは、今頃が羽化シーズン。
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 羽化前の蛹と、羽化後の抜け殻が並んでいます。
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 ナミテントウは産卵の季節のようです。
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 皇居のシロホシ系は、ムーアよりシロジュウシホシテントウが多い感じです。
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 近代美術館工芸館近くの防護柵には、アカボシゴマダラの蛹が付いていました。
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 高速道路を背景に入れると、都心らしさが強調されますね。
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 カシオのエクシリムで、柵の反対側からアカボシゴマダラの蛹を撮ってみました。色々と楽しみが増えるカメラですね。
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 最近わが家で羽化したアカボシゴマダラ春型の成虫です。
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 全然「赤星」じゃないじゃん、と言われそうですね。春型は赤い星がなくて、スジグロシロチョウを巨大にしたような感じの蝶です。初めてこの蝶を見た若かりし頃の印象は強烈でした。外国から飛んできた迷蝶に違いないと思ったものです。わりと歴史の浅い外来種ではありますが、関東ではアゲハチョウなみの日常的な蝶になりました。