虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

東京都心、春の公園虫散歩(代々木公園)

 東京都心、春の公園虫散歩、今回は代々木公園です。隣が明治神宮なので、都市公園とは思えない、意外な虫がいることもあって、軽視できない公園です。夏には、ノコギリクワガタやカブトムシ、タマムシなんかにも遭遇する危険があるので、必ずカメラは持参しましょう。コカブトムシなんていう、ほかではめったに出会えない虫も、ここで何匹も見つけたことがあります。油断できない公園ですね。
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JRの最寄り駅の原宿は、外国人も多くて、休日はすごい人出になります。
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 でもまだ春、5月初めなので、大した虫はいません。

 今頃の季節、立ち枯れっぽい木には、トガリバアカネトラカミキリが数多く見られます。今回も5、6匹いました。

 まずは太いケヤキの幹に一匹。
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 そして、立ち枯れの細い木には、カップルが。
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 正門を入って右のバードサンクチュアリの囲い近くに、イタドリが群生しているところがあります。ここには、数は多くないですが、たいていイタドリハムシがいます。
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 なぜかキイロトラカミキリも、イタドリにいました。
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 白い粉に覆われたコフキサルハムシは、オニグルミで見かけることが多かったのですが、ここでは、カツラのひこばえにたくさんいます。なぜか、カツラ専門です。
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 エゴノキに揺籃がブラブラしていたら、
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 やっぱりいました。エゴツルクビオトシブミ。
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 エゴの花には、ヒラタハナムグリ
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 ミズキにはキアシドクガの蛹。
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 でもキアシドクガの蛹は、食樹のミズキに付いているよりも、その近くの柵や壁に付いていることの方が多いですね。こんな人目に付くところにもあります。
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 クワガタは、まだコクワガタしか見つかりません。
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 ナミテントウは、産卵しているのかと思ったら、仲間の産んだ卵を食べていました。仲間の遺伝子を駆逐して、自分の遺伝子を残そうという、ずるい作戦ですね。
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 モデルさんの撮影会もあちこちで開かれています。
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 モデルさんも美しいですが、ヒメジョオンの花とヒメマルカツオブシムシの取り合わせも、なかなかのものです。
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 超雑草のヒメジョオンと、超雑虫のヒメマルカツオブシムシ。誰もわざわざ写真なんか撮りません。誰からも相手にされないこういう虫に、なぜか親近感を感じてしまう自分が悲しい。