外来の大型カメムシ、キマダラカメムシが東京都心でもかなり幅を利かせ始めています。先日、葛飾区のクヌギの木で成虫を10匹ほど見つけました。図体が大きい上に、あまり美しくない色合い。最初は物珍しさから、多少は虫好きの関心を集めたのでしょうが、あと2,3年もすると、「またキマダラカメムシか。顔も見たくない」といった感じの嫌われ者になっていく可能性大ですね。
捕まえたら、結構臭かったです。あまり捕まえない方がいいです。
交尾中のもいました。研究熱心な虫記者としては、こういうのを見るとつい、臭いのを我慢して、持ち帰って産卵させようなどと考えてしまうのです。
きちんと蓋のついた、カメムシ特有の卵を産みました。
これなら育ててやってもいいかな、と思います。
孵化直前の卵は、ピカチュウを思わせる姿で、これまた愛嬌があります。
これはたぶん、もう2齢でしょう。体長は1齢の倍ぐらいで、頭部にかけての輪郭が若干鋭角になった気がします。それでも、まだ可愛いです。
そして3齢に。体長はまた倍になりました。と言うことは体積は2の3乗で8倍。脱皮するたびに体積が8倍になるって、とんでもない巨大化です。脱皮直後は華やかな色合いで、これからどんな素敵な姿になるのかと期待を抱かせましたが。
とうとう、ゴキブリの集団のようになってしまいまいたとさ。