東京都心、夏の公園虫散歩(水元公園)
今年の夏は暑いですね。東京都心の公園虫散歩も真夏は命がけという時代になってきました。どうせなら、水辺の公園に行きたいですね。水を見ていると気分だけでも涼しくなります。でも、本当に気分だけ。熱中症と熱虫症の合併症は、本当に命にかかわります。皆様も、くれぐれも健康にはお気をつけください。
せめて水辺ということで、まずはトンボです。ビュンビュン飛び回るギンヤンマなんかは、昆虫記者の手におえないので、地味にイトトンボを追いかけます。
尾の先の青い紋の位置を確認しないと、アジアイトトンボとの区別がつきません。面倒なやつらです
トンボ撮りの楽しさの一つは、交尾姿が愛らしく、かつ芸術的という点ですね。交尾する雄雌を真横から見ると、ハートマークのように見えるんです。完璧なハートの造形を探し回るという人もいます。なかなかいい趣味ですね。
こちらはクロイトトンボのカップル。オスとメスで全然違うトンボに見えます。メスはほかのイトトンボと紛らわしいですが、こうして交尾してくれていると、同定するのが楽で助かります。同じ種類同士でしか交尾しない(本人に確かめたわけではないので、断言はできませんが)という強い貞操観念のおかげです。
クロイトトンボのオスは、カワトンボと同じように、成熟すると胸部に白い粉をまとうようになります。おしろいを塗ったようなのが、男の象徴なんですね。
これは不明なイトトンボ。何かの未成熟な状態かな。
水元公園で一番多い大型のトンボは、このウチワヤンマです。
ウチワヤンマが交尾すると、お尻の先のウチワの部分が、渦巻きのように見えて、何が何だか分からないグチャグチャの絡み合いになってしまいます。
羽の一部が赤いのでたぶんネキトンボ。
コシアキトンボもシンプルで美しいですね。
涼し気な水辺の風景
その平和そのものの、水辺の風景の中でね、ネッシーのような怪物がうごめいていました。