◎東京都心・夏の公園虫散歩(水元公園続き)
まずは春に見たアカボシゴマダラの春型です。次々と産卵して、勢力拡大を図っていました。
そして間もなく、アカボシゴマダラの夏型が登場。また次々と産卵していきます。
小さな幼虫がいました。これも十中八九アカボシでしょう。
クヌギの樹液に集まるアカボシゴマダラです。
アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウと同じくエノキを食樹とするテングチョウの幼虫もいました。
テングチョウは夏は夏眠するらしく、真夏に都心で成虫を見かけることはめったにないですね。秋に目覚めて冬はまた眠って、春先にボロボロのやつが、頑張って産卵します。
テングチョウの蛹はこんなです。
成虫の尖った鼻を見ると、テングのいわれが分かりますね。
あとは、どこにでもいるけど、あまり気付くことのない、変な連中。
まずはイノコヅチカメノコハムシの幼虫。この見事な造形にはピカソやダリもかなわないかもしれません。
成虫は地味でありふれたカメノコハムシです。イノコヅチの葉にたくさんいますね。
ミズヒキの茎には、ハゴロモ系の幼虫が華やかさを添えています。めでたい祝儀袋の水引のようですね。
そして、木の枝擬態のナナフシ(ナナフシモドキ)。人々はその存在に全く気付かず通り過ぎていきます。
アリグモも、アリと思って見過ごしてしまいがちですが、大写しにした時の迫力はクワガタにも負けません。
ヒョウタンみたいな隠れ家を背負って歩いているのは、ツヅミミノムシ(マダラマルハヒロズコガの幼虫)です。