では、ここのコミスジの植樹は何なのでしょうか。藤棚が幾つかありましたが、それらしい食痕は見つかりません。
建物の周囲の土手のようなところに、クズが繁茂していました。もしかすると、これかも。
探してみると、すぐに、コミスジらしき食痕が見つかりました。彼らの若齢幼虫には、葉脈一本を残して、食べかすの葉をカーテンのように吊るす癖があります。幼虫はその残った葉脈の先端近くにいることが多いですね。スミナガシとか、イチモンジチョウなんかも、似た行動をとります。
擬態の一種なのでしょうが、虫探しをする人間にとっては、これほど分かりやすい存在証明はありませんね。
葉脈の先端の茶色のゴミみたいなものを拡大してみると。ほうら、いました。コミスジの幼虫です。
こちらの葉にも、分かりやすい食痕が。
やっぱり先端近くに幼虫がいました。