春が来たと思ったらまた真冬に逆戻り。東京も窓の外は雪景色です。虫記者のような中高年もつらいですが、越冬中の虫もつらいことでしょう。
外に出られないので、今回は1月半ばに見つけた越冬中の変な姿の蛾、フサヤガです。八王子霊園近くを散策中に見つけました。久々の嬉しい出会いです。
苔だか、ゴミだか、何だか分かりませんが、何かに擬態しているのでしょう。ともかく、あまり虫らしくは見えませんね。
一見きたならしい感じですが、指乗せしてみると、かなり芸術感のある姿です。
正面から、横から、いろいろな角度から見てみても、実に不思議な姿です。
越冬中の虫をもう一つ。常連のアカスジキンカメムシ幼虫です。常緑樹の木の葉の中で越冬しているのを見つけたのは、もしかしたらこれが初めてかも。ツバキの葉が毛虫やクモの糸で丸まった中にいました。こういう場所には、真冬に色々な虫が隠れていますね。
今回の場所はアカスジキンカメの冬の定宿と思われます。このツバキの上には、大きなコブシの木が枝を広げていました。コブシにはよくアカスジキンカメがいます。春からの活動シーズンには、コブシの若芽や実から汁を吸って、冬は下のツバキで越冬するという理想的環境。
初夏になったら、ここのコブシで成虫を探してみたいと思います。でも外は吹雪。暖かい季節はまだ遠いですね。