千葉市若葉区の泉自然公園付近の田園地帯。4月も半ばというのにモズが高鳴きしていました。餌場の縄張りを主張する強欲なモズの、勝ち誇ったような高鳴きは、秋から冬の風物詩と思っていたのですが、春本番に聞いたのはこれが初めて。
キチキチキチというあの独特の鳴き方は、キチキチバッタ(ショウリョウバッタの♂)が飛ぶときの音を拡声器でボリュームアップしたような感じですね。電線がショートして火花を散らす音のようでもあります。
わりと近くから撮れたので、声を張り上げる様子をアップでお伝えします。
口の中の赤色が目立ちますね。くちばしの下にも赤い部分があるのことに初めて気づきました。かなり大口を開けないと、露出しない部分なのかもしれません。
近くに♀らしきモズがいたので、繁殖期に巣の周辺の縄張りを守るためにも高鳴きをするのかもしれませんね。
♀らしきモズはさかんに田んぼのあぜ道に降りて、餌を探していました。
たぶんこんなアマガエルが餌食になるのでしょう。
ついでに、近くの泉自然公園の池で甲羅干しする亀です。この写真を含め、目にした数十匹は全部ミドリガメ(アカミミガメ)でした。まだ特定外来生物に指定されていないのが不思議ですね。あまりに数が多すぎて(日本中の池に居る亀と言えば、ほぼすべてミドリガメ)いまさら対策が不可能なのかもしれません。
私が子供のころには、公園の池で日向ぼっこしているのは、クサガメかイシガメかスッポンだったものです。今の子供たちはきっと、亀と言えばミドリガメと思っているに違いないですね。グローバル化の弊害、伝統、文化の駆逐とよく似た状況という気がするのは、昆虫記者だけでしょうか。