京王線、JR横浜線に加えて、リニア新幹線もやってくるという橋本駅。地価も上昇して、にぎやかで便利な街になりましたね。そんな今を時めく橋本の街には目もくれず、昆虫記者はここからバスに乗って、津久井湖を目指します。
北口の01番のバス停から三ケ木行きのバスで20分ほどで津久井湖観光センター前に到着。バスは休日でも1時間に4、5本あるので、1本乗り損ねても大丈夫。
キアゲハがたくさん飛んでいました。キアゲハはナミアゲハより発生が早い感じがします。食草のセリ科の雑草が早春から繁茂しているからかもしれません。
バス停で降りたところです。
右手に見えているのが、津久井湖観光センター。バス停の目の前の山側の道を上っていきます。
上るといっても非常になだらかな坂道で、小さな子供でも、高齢者でも全く問題ありません。城山の頂上を目指すと、すこしきつい道になりますが、きつい道にはあまり虫がいないので、楽な道を選びます。
上りはじめてすぐのエノキの幼木が、色々なイモムシの集会所のようになっていました。こういう木を見つけてしまうと、昆虫記者はしばらく動けなくなってしまいます。せっかく津久井湖まで来たのに、こんな一般人にとってはどうでもいい場所で、何10分もウロウロしてしまうのです。虫好きと一緒に風光明媚な観光地に繰り出すのは、やめた方がいいですね。きれいな風景など全く見ずに、イモムシだけ見て旅が終わる恐れもあります。
春先に枝擬態していた茶色のアカボシゴマダラの幼虫が、黄緑と薄いピンクの若葉擬態の姿に変わっていました。
虫ばかり見てないで、たまには風景も見ないとね。
八重桜の花びらが青葉の上に落ちているのかと思ったら、小さな蛾でした。
モミジの枝先にきれいなヒゲナガガの仲間、と思ったら、顔が無精ひげに覆われていて、汚い。
気味悪いものを見た後は、かわいいシジミチョウでほっと一息。
最後はやっぱりイモムシで締めましょう。トンボエダシャクの幼虫の列車の窓のような整然とした模様にはいつも感心します。
ヒロオビトンボエダシャクの幼虫は、さらに凝った模様です。