虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

昆虫ゴミ屋敷の整理に着手

 部屋を片付けるとか、資料を整理するとか、ともかく苦手です。どんどん処理が遅れていきます。

 来週はもう7月というのに、5月に撮った虫たちの写真がまだ整理できていません。オーガナイズできない男、片付けができない男にありがちな行動です。集めるだけ集めて、あとはほったらかし。

 このままでは、写真のゴミ屋敷です。何とかしなければ。

 と、いうことで、ともかく片付けを開始することに。ブログに整理しないと、いつどこで集めたゴミ、あるいは虫なのか、分からなくなって、探そうと思った時には、もはや見つけ出すこともできなくなります。

 あまり気乗りせず読者になって下さった方々には申し訳ないですが、これからゴミの片づけに入りますので、「何で今頃、こんな虫が」と怒り出さないようお願いします。無視してもらって全然かまいません。

 まずは、何と、5月初めの高尾のウスバシロチョウです。

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5月上旬の高尾のウスバシロチョウ

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モンシロチョウのように見えますが、春だけに現れるアゲハの仲間です。

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半透明の羽が色っぽいウスバシロチョウ

  そしてアサギマダラ。

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アサギマダラの季節は高尾では春と晩秋

 アサギマダラが東京の低山で見られるのは、たいていは初夏までです。盛夏になると、涼しい高地に移動。富士山の森林限界あたりでも良く見られるようになります。

 次に低地で見られるのは、9月、10月ぐらい。そのころになると、東京都心の公園でもたまに見かけることがあります。東京だと秋の蝶の印象がありますね。

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アサギマダラは遠方まで渡りをする蝶ですが、高尾には幼虫の餌のキジョランが多いので、羽化直後と産卵の季節にたくさん見られます。

 

 かなり色あせたテングチョウがエノキで産卵しまくっていました。越冬明けの生き残りかもしれません。

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エノキに産卵中のテングチョウ

 こちらは自宅で育てたテングチョウの蛹。春に捕獲した小さな幼虫を育てたもので、5月前半に羽化しました。

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羽化直前のテングチョウの蛹。羽の模様が透けて見えます

 

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羽化したテングチョウを指乗せ

 娘や息子が成人式を迎えるというのに、まだ親はせっせと卵を産み続けているといった感じでしょうか。昆虫の繁殖にかける意気込みは半端ではないですね。