ゴミ屋敷の解消では、分別がカギとなります。昆虫写真のゴミの山の解消も、やはり分別、分類、仕分けによって、効率良く進むはずですね。
ところが、それが難しいのが虫の世界。燃えるゴミと、燃えないゴミ、リサイクルゴミ、ペットボトルの容器と蓋を別にするとか、面倒ですが、虫の世界も結構面倒で、間違いだらけとなります。お恥ずかしい限りです。
5月の高尾の虫では、赤系で紛らわしいのがたくさんいました。黒系の紛らわしいのは、見栄えもしないので、最初から諦めてあまり手を出さないようにしているのですが、華やかな赤系は写真写りがいいので、撮らざるを得ません。
よく間違えられるのが、ベニコメツキとベニボタル。ベニコメツキをベニボタルの仲間として掲載している虫専門のサイトもあるくらいですから、これは紛らわしい。
これがベニコメツキです。立派な髭のオスですね。
これだけ立派な姿なら誰も間違えないと思いがちですが、何と、ベニボタルの仲間にも、オスだけ立派な髭を持つものが何種類かいるのです。わざと間違えさせようとしている意地悪問題みたいで嫌ですね。
どうしても確認したい場合は、捕まえて、コメツキ運動をするかどうか調べてみましょう。パチンパチンと胸部を反発させればコメツキです。
こちらが、ベニボタルの仲間。たぶんカクムネベニボタルです。上の乗っているのがオスで、髭の立派さはベニコメツキのオス以上ですね。
ベニボタルと似ていて、暗いところに多いのがアカハネムシの仲間。都会の公園でも見かけるので、目にする機会は一番多いかも。
同じ赤っぽい羽のコメツキでも、アカコメツキの仲間は、体つきがいかにもコメツキなので、判別に迷うことはありません。
カミキリの仲間では、ベニカミキリが飛んでいると、ちょっと紛らわしい。このベニカミキリも目の前に飛んで来た時は、ベニボタル?、ベニコメツキ?、アカハネムシ?。ええい、面倒だ。捕まえてしまえ。と手のひらで捕まえたらベニカミキリでした。
カミキリは歯が鋭いので、手で捕まえるのは若干危険ですが、こういう状況では仕方ないですね。
彼らのファッションリーダーは、どうやらベニボタルらしいです。ベニボタルは毒のある虫で、他の連中は、ベニボタルに姿を似せることで身を守っているとの説が有力です。
イタドリに多いカツオゾウムシも赤茶色の虫ですが、これは間違えようがないですね。どう見てもゾウムシです。
でもこいつの面倒なところは、この赤茶色が粉でできているところ。粉が落ちるとただの黒いゾウムシになってしまいます。赤い粉に何か意味があるのでしょうか。