虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

残務整理は何と5月のイモムシから

〇残務整理は何と5月のイモムシから。こんな仕事ぶりでは、勤務評価が低いのも頷けます。

 台湾旅行が2週間後に迫ってきました。なのに、パソコンの画面上には、5月の虫撮りのファイルが残っているではありませんか。これが会社の仕事だったら、即座に首ですね。

 ブログはある意味、資料整理の場でもあります。いつ、どこに行って、何をしたか、自分のブログ内の検索をかければ、すぐに分かります。でも、資料整理って、しんどいですよね。ネット時代の今時、新聞のスクラップとかやっている人は少ないでしょうが、職業柄(一応記者です)若い頃は熱心にスクラップしたものです。

  スクラップには、この「切り抜き」の意味のほかに、ゴミくずの意味もありますよね。資料とか、写真とかはため込むだけではゴミになるだけ。取捨選択して、整理した時に初めて、資産になります。

 また、前置きが長い。こういう前置きの長い人間も、社会的評価が低くなります。前置きに時間をとられて、作業が一向に進まないからです。

 ぐずぐすしている暇はないのです。5月の写真から整理を始めないといけないのですから。

 まずはヒカゲチョウの幼虫です。せっかく越冬させて終齢まで育てたのに、恩知らずのイモムシは、ベランダの笹の鉢植えから姿を消して、行方不明になりました。

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ヒカゲチョウの幼虫。胴体に斑紋があるのは少数派。

 体に黄色い斑紋が入るのは、少数派なので、大切に育てていたのに、蛹化前に行方不明になるとは、恩知らずなやつです。

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 次は5月25日撮影のヒオドシチョウの幼虫。どう見ても蛾になりそうな、毒々しい毛虫ですね。タテハ系の蝶の幼虫には、こういう毛虫風のやつが多くいます。だれも飼いたくないですよね、こんな毛虫。

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ヒオドシチョウの幼虫。植樹はエノキです。

 ヒオドシチョウは蛹までトゲトゲ。ドリアンのようで、触ると痛そうです。

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ヒオドシチョウの蛹

 次は1~2センチの幼少時代から育てていたトビモンオオエダシャクの幼虫。

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トビモンオオエダシャクの幼虫は日本最大級のシャクトリムシ

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 ここまで大きくしたのに、結局蛹化に失敗して死んでしまいました。来年再チャレンジです。

 

 これは5月25日に見つけた見知らぬシャクトリムシ。この時点では正体不明でしたが、羽化したらゴマフリエダシャクになりました。

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ゴマフリエダシャクの幼虫。

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ゴマフリエダシャク成虫。こういうきれいな蛾になってくれると、育ての親としては非常に嬉しい。

 

 これも正体不明だったシャクトリムシ。成虫が羽化不全だったので、疑問は残りますが、たぶんオオシロエダシャクではないかと思います。ただ、オオシロエダシャクの幼虫は、ネット検索しても見つからなかったので、確信はありません。

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たぶんオオシロエダシャクの幼虫。

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蛹になりました。たぶんオオシロエダシャク。

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結局羽化不全に。オオシロエダシャクっぽい。

 最後は5月27日に羽化したミドリシジミです。残念ながら♀(B型)だったので、緑色の輝きは拝めませんでした。

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ミドリシジミが羽化

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残念ながら♀(B型)のミドリシジミでした。ちょっとがっかり。

 これでやっと、5月分の整理終了。まだ、6、7、8月分が残っています。気が遠くなりそうです。