〇えーっ、7月の虫写真整理のトップが蝿って、ひどくない?
まだまだ虫写真の在庫整理は延々と続きます。何とトップは蝿です。「うわー、やめてくれー」という非難の声がブログを揺るがします。金蝿、銀蝿、肉蝿、寄生蝿、どれもこれも嫌ですね。なんで蝿って、あんなに、嫌らしい生き物なんでしょうか。
たいていだれでも、まずは良いとこ取りしますから、残り物の整理に過大な期待を抱いてはいけません。
で、何蝿かというと、あまり聞いたことのないハマダラミバエの仲間です。蝿には全然詳しくないので、自信は全くありませんが、たぶんミツボシハマダラミバエだと思います。蝿を分類、研究している人って偉いですよね。でも虫の研究で生活しようと思ったら、お金を稼げる職業の一番手は、ハエとか、蚊とか、ゴキブリとか害虫の駆除、殺虫剤開発の分野でしょう。
また前置きが長くなりましたが、7月分のゴミ処理のトップを飾る蝿はこれです。
ハエとは思えない芸術性を備えた虫ですね。なんて言い訳しても、誰も賛同してくれないでしょう。やはり蝿は蝿です。
2番手はカメムシです。これもひどい選択ですね。ブログがカメムシ臭くなりそうです。
でもネムノキに多いこのオオクモヘリカメムシは、悪臭ではなく、さわやかな青リンゴの香りを出します。一度捕まえて匂いを嗅いでみて下さい。でもあまり近づきすぎないように。香水のいい香りでも、濃くすると悪臭になるらしいので、オオクモヘリの青リンゴも、濃くするとドリアンのようになるのかもしれません。
次は愛情たっぷりのダブルハートマークのエサキモンキツノカメムシ。
次はトンボです。ロープの上にずらりと並ぶトンボの姿は壮観ですね。グルメ番組では「行列のできる店」がよく紹介されますが、きっとトンボにとっても、餌になる周囲の虫が良く見渡せる絶好の店、行列のできる店なのでしょう。トンボは詳しくないのですが(昆虫記者なんて言いながら、ほとんどの虫に詳しくないって、詐欺じゃないの)、これは分かります。ノシメトンボですね。なんて、言いながら、ノシメとコノシメという紛らわしい2種類がいるので、一応ネットで写真を確認しました。確かにノシメトンボです。
イモサルハムシを3色揃えてみました。
ハムシも自分の容姿を気にしたりするのでしょうか。自分で選べるなら、黒ではなくて緑になりたいでしょう。
ツユクサをホストにするゾウムシはトホシオサゾウムシ。オサ(長)というのは、大きい生き物に付く名前だと思っていたのに、このゾウムシは非常に小さい。オサゾウムシという大型が多いゾウムシの仲間の小さなゾウムシなのです。
最後はフタオビミドリトラカミキリ。全然緑色には見えないですが、若干ウグイス色っぽいと言われれば、そうかと思ってしまいます。でもやっぱりミドリじゃないでしょ。