セントラルキャッチメントの森は、まさにジャングルのようですが、しょせんは市街地に囲まれた緑地。珍しい動物に出会うことはないだろうと思っていたのですが、これまでの東南アジア虫旅で見たことのない珍獣に遭遇しました。
それはこんなやつです。
「なーんだ、リスじゃない」と言われそうですね。でも、分類学上はリストは全く違う系統の生物で、ツパイと言います。非常に原始的な哺乳類の形態を残しているとも言われています。鼻が長く、耳が小さいのが特徴です。
リスもいました。リスはこんなです。ちょっと違いますね。え、同じに見える?。うーん、あんまり変わらないかも。
視線をジャングルの道に戻すと、相変わらず西洋人軍団の行進です。しかし、その中に、つい見とれてしまうものがありました。短パン姿の女の子です。なんと美しいスラリとした脚なのか。脚線美を見ただけで日本人ではないとすぐにわかってしまいます。
その日本人の中でも標準以下のスタイルの昆虫記者はぐうの音もでません。「でも日本人体形の方が柔道が強いぞ」なんて言っても、何のなぐさめにもなりませんね。
するとその時、昆虫記者の目に飛び込んできた光景は、2匹のサルの怪しい行動でした。1匹が四肢を踏ん張って恍惚の表情を浮かべ、その股間をもう1匹が覗き込んで手を突っ込んでいるではありませんか。
「な、な、なんとはしたないことを」。白昼堂々と、美脚の西洋人女性の目の前で、愛の行為に及んでいるのか。と思ったら、どうも違うようです。ノミでも取っているようでした。いわゆるグルーミングというやつですね。
女性の美脚に見とれて正気を失った昆虫記者が、勝手に想像をたくましくしただけでした。
ぐるりと周回して、レンジャー・オフィスに戻ったあとは、ウィンザー・ネーチャーパクという明るい森を抜けて、アッパートムソンロードという大通りへ。
バスをつかまえて、4つめの停留所で降りるとMRTのマリーマウント駅に戻れます。日没までまだ時間があるので、次はちょっとだけシンガポール植物園(ボタニックガーデンズ)に立ち寄ります。