たまに日本の虫。1カ月ほど前に自宅で羽化したホシヒメホウジャクです。大きいと不気味なスズメガの仲間ですが、小さいというだけで可愛く見えますね。日本最小だそうです。
幼虫はホシホウジャクと同じヘクソカズラを食べます。でも、ヘクソカズラでみつかるのはいつもホシホウジャクの幼虫ばかりで、ホシヒメホウジャクを見つけたのは、今回を含めてわずか2回だけです。
成虫を見たのは、ホシホウジャク1000回に対してホシヒメホウジャク1回くらいの割合でしょうか。
ホシホウジャクは嫌になるほどいますから、虫撮りに出かけると1日に2、3回は見かけます。なので、ホシヒメホウジャクを見つけると、すごい幸運のような気がするのです。幼虫は金箔を張ったような模様で、おめでたい印象だし。
ヘクソカズラの葉を丸めて蛹室を作ります。
蛹室の中の蛹はこんなです。
そして羽化。
羽がちょっと凸凹の変わった形をしています。裏から見るとよく分かりますね。枯れ葉っぽく見せるためでしょうか。
こんなに小さくてもスズメガ。それだけで可愛いと思えるから不思議です。子犬も子猫も可愛いですよね。体重100キロ近くある子象でさえ、親象より小さいというだけで可愛く思えるます。小さくて弱い者が生き残るには、きっと、この可愛さで獲得する愛情が不可欠なのでしょう。