新年の書初めならぬ虫撮り初めは、子年でもやっぱり昆虫界のホルスタインこと、チャバネフユエダシャクの♀ですね。特に年明けは毎年の恒例行事が大切です。この季節に見ごたえのある虫と言えば、彼女しかいないですね。
そこで毎年恒例の生田緑地で彼女を探します。「今年も会えるかなー、冬の日出会った女の子♬」と、太古の昔のグリコのCMソング「黄色い麦わら帽子」の替え歌を口ずさみながら、軽快に丘を登っていくと、やっぱり待っていてくれました。待ち合わせ場所に彼女を見つけた時のときめきを何と言い表せばいいのでしょうか。
人間界では、もはやそんなときめきを味わえない昆虫記者は、昆虫界の美女との出会いに感動を求めます。現実逃避と言われようが、気色悪いと言われようが、もはやこの道を突き進むしかありません。
冬の彼女は、麦藁帽をかぶって日焼けした妹みたいな女の子とは違って、色白で黒髪の豊満な美女です。ホルスタイン柄であるだけでなく、このでっぷりしたスタイルはまさに乳牛ですね。
今年見つけたチャバネフユエダシャクの♀は2匹。両手に花状態です。
フユシャクの♀は、蛾のくせに羽が退化していて飛べません。特にチャバネフユエダシャクの♀は、超ぽっちゃり系の体型なので、跳び上がることもできないでしょう。でも、飛んでる女より、おしとやかな女性の方がいいですよね。
チャバネフユエダシャクよりずっと小柄な彼女も見つけました。こちらはおしゃれで小さな緑の羽を持っているので、イチモンジフユナミシャクの♀ではないかと思います。
小柄な上に地味なフユシャク♀もいました。地味系の彼女も味があっていいですね。シロオビフユシャクかウスバフユシャクの♀ではないかと思われます。
♀は羽がないか、小さな飾りのような羽を付けているだけで可愛いのですが、♂は普通の羽の、あまり取り柄のない蛾です。美女と野獣的な組み合わせですね。
見たくないかもしれませんが、近くにいた♂たちも紹介しておきます。
汚い男たちを見たあとのお口直しに、鳥です。エナガはいつ見てもぬいぐるみのようで可愛いですね。