虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

やっと出会えた今年初のテントウ越冬集団

  新型コロナウイルスの感染拡大が止まりませんね。これではとても、ゴールデンウィーク前後の海外虫旅の予約などできません。4度目の台湾行きを予定していたのですが、もはや完全に諦めムードです。予約しても、航空便がキャンセルとか、日本人受け入れ禁止とか、日本人はすべて14日間の隔離とかになったら、悲惨ですから。

 悲しみにうちひしがれながら、なるべく人込みを避けて、千葉方面をうろうろしていたら、今年初のテントウムシ越冬集団に出会いました。

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今年初のテントウムシ越冬集団。これがないと、新し年を迎えた気分になれません

 昨年の台風被害で、いつものテントウ越冬地が水浸しになってしまったので、今冬は大きな越冬集団には会えないかもと、半分諦めかけていたので、この程度の集団でも嬉しい。カメノコテントウも3匹混じっています。

 

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木の幹側にも小さなテントウムシ越冬集団

 台風被害はこのあたりでも壮絶だったようで、杉の木が大量になぎ倒されていました。

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昨年の台風でたくさんの木がなぎ倒されていた

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千葉県の台風被害の大きさを物語っています

 ついでに、毎年オシドリが来ている池を覗いてみました。でも今年の飛来は異常に少ない感じ。いつもなら10カップルぐらいはいるのに、3、4羽のオスしか見つかりませんでした。しかも、水面にかぶさる深い茂みの中に隠れていて、撮りにくいことこの上ない。

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オシドリです。分かりますか。そんな奥に隠れていなくてもいいでしょ。

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近寄ってみると、なるほどオシドリです。

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やっといい位置に出て来てくれましたが、それでも藪の中です。

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 せっかく綺麗な姿に生まれたのだから、ファッションモデルのように堂々とポーズをとって、泳ぎまわってほしいものですね。でもオオタカのような天敵が近くに潜んでいるのかもしれないので、無理は言えません。

 

 干潟にも寄ってみました。

 

 セイタカシギが優雅に浅瀬を歩き回っています。ピンクの足には温度の感覚がないのでしょうか。真冬に素足を水中に浸けっぱなしで、寒くないのか心配になりますね。鳥フルのような風邪などひかないように。

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干潟のセイタカシギ

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ピンクの足は寒さであかぎれになっているわけではありません。

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干潟のカニも寒さは平気なのか

 干潟の近くには、越冬するシジミチョウ、ムラサキツバメの姿もありましたが、単独さんが2匹いただけで、集団は確認できず。

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越冬するシジミチョウ、ムラサキツバメです

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ツバメと言っても鳥ではありませんので念のため

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前出の写真、分かりにくかったですよね。ここにシジミチョウがいたの分かりましたか。

 これも昨年の台風の影響でしょうか。今年は天災の少ない穏やかな年になってほしいものですが、新型コロナウイルスも天災の1つだとすると、幸先悪いようです。皆様、くれぐれもお体を大切に。