近所の公園(猿江恩賜公園)で、頬をポッとピンクに染める嬉しい出会いがありました。かつての恋人にでも出会ったのでしょうか。そんな人生波乱万丈の出会いが昆虫記者にあろうはずはありません。
出会ったのはもちろん虫。ベニモンアオリンガです。黄緑の羽にピンクの化粧をあしらったその姿は「頬をピンクに染めて恥じらう乙女」のようだと思うのは、日常感覚が相当に一般人とずれてしまっている昆虫記者ぐらいのものでしょう。
でも、都心のさして大きくもない近所の公園で、こんな愛らしい虫に出会えるのは、やはり嬉しいものです。
食樹はツツジ類なので、都会でも生き残っています。と言うか、都会はツツジだらけなので、都会に多い蛾と言えるかもしれません。ちなみに、昆虫記者は毎年のように、1、2回ベニモンアオリンガに出会っていますが、そのすべてが東京都心です。探せば結構あちこちにいるのでしょうが、こんな小さな蛾を都心の公園で探す暇人は、新型コロナ禍で行き場を失った昆虫記者ぐらいのものです。
今回はツツジの植え込みの隣のクスノキにとまっていたので、ツツジとの関連性が画像で伝えられず残念です。
数年前にツツジで撮った成虫と幼虫を再掲載しておきます。本来は、こんな風にツツジの生垣などを彩っています。