何だか春めいてきてしまったので、急いで冬の虫、越冬中の虫の残務整理です。今回は時間がないので、ささっとヒメジュウジナガカメムシの越冬準備でごまかすことに。
昨年の晩秋に出会ったヒメジュウジナガカメムシの越冬前の集団は、これまで見た中でも最大級の集団でした。小さな虫が群れると気味悪いと言う人が多いですが、虫の姿が少なくなる晩秋に、このオレンジ色の集団に出会うと、虫好きは気分が高揚するのです。
ヒメジュウジは1匹だと目立たない小さなカメムシですが、これだけ集まるとなかなか壮観ですね。集まっているのはガガイモの葉の上。ヒメジュウジの大集団を是非見たいという奇特な人は、まずガガイモがたくさん生えている場所を探しましょう。
ガガイモって何?という人も多いと思うので、ガガイモの花と実を紹介します。
この実が割れると、タンポポの種を大きくしたような、綿毛付きの種がたくさん飛び出てきます。この種が飛び散っている周辺を探すと、ガガイモが見つかります。まあ、わざわざ探す人はいないと思いますが。
ガガイモ科の植物は、あの美麗な蝶のアサギマダラの食草でもありますね。関東でアサギマダラの幼虫が好んで食べるキジョランもガガイモ科なので、ガガイモの実をずっと大きくしたような実が成って、ガガイモの種よりかなり大きな綿毛付きの種を飛ばします。