今回は、またまた東京周辺で勢力を拡大する外来の鳥です。ワカケホンセイインコは、いかにも南国風の装いで、森の中を大群で飛び交うと、真冬の東京が熱帯雨林に変わったような錯覚に陥りますね。
ワカケホンセイインコは新宿御苑などにもたくさんいますが、先日訪れた場所は、東急線多摩川駅の隣にある多摩川台公園。別にインコを探しに行ったわけではないのですが、到着するとすぐに20~30羽の群れに遭遇してびっくり。周りを歩いていた人々は全く気にする様子もなかったので、ここでは当たり前の風景のようです。
しばらく群れを眺めているうちに、1本の松の木の洞に巣があることを発見。巣の中には少なくとも3羽が暮らしているようでした。うち2羽は熱愛カップルだったので、あと1羽はその子どもかもしれません。
そのカップルの熱愛ぶりが、実に熱くて、冬なのに熱帯感ムンムンでした。失われた若き日の情熱を、なつかしく思い出しますね。
多摩川台公園はさして大きくない公園ですが、武蔵野の自然を味わえる散策路や、前方後円墳なんかもあって、ミニ散歩にはいいところだと思いました。多摩川の眺めが美しく、天気が良ければ富士山も見えるそうです。駅の反対側の田園調布せせらぎ公園には、眺めのいい喫茶店や休憩所があるので、両公園合わせて半日程度はのんびりできるかも。