虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

東京の気候は沖縄化しつつあるのか?。リュウキュウツヤハナムグリもヨツモンカメノコハムシも大繁殖。

 3月に紹介したリュウキュウツヤハナムグリが、その後夏に入ってどうなったか、確認してきました。やっぱり、すごいことになっていました。

 リュウキュウツヤハナムグリは、沖縄、奄美方面から東京湾岸に進出して急激に勢力を拡大している虫ですね。湾岸の幾つかの公園では、まさに馬に食わせるほどいます。

東京湾岸の公園で樹液に群れるリュウキュウツヤハナムグリ

カナブンが1匹、シロテンハナムグリが5、6匹いる以外はすべてリュウキュウツヤハナムグリです。

 なんと先日は銀座の歌舞伎座前の路上でも発見しました。きっと浜離宮あたりから進出してきたのでしょう。

通勤途中に銀座の歌舞伎座前で見つけたリュウキュウツヤハナムグリ

蛹室内のリュウキュウツヤハナムグリの前蛹。

蛹室内のリュウキュウツヤハナムグリの蛹。

 温暖化やヒートアイランド現象のせいもあって、最近の東京は、気候的に沖縄化してきていると言えるのかもしれません。以前は沖縄本島以南が生息地だったと言われるヨツモンカメノコハムシも、最近は都内のほとんどの公園に進出していますね。沖縄に行かなくても沖縄の虫が採集できるって、喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか、悩ましいです。

江東区木場公園のヨツモンカメノコハムシ。今やヒルガオにいるのはこいつらばかり。