虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

久々にゴミ擬態のアオシャク幼虫発見。動かなければ絶対見つからない。

 アオシャクの仲間の幼虫の中には、体にたくさんのゴミを貼り付けているゴミ擬態の芋虫がいます。

 今回見つけたのは、かなり小さな幼虫なので、幼虫越冬するのかも。以前3月に大きな幼虫を見つけたことがあるので、若齢幼虫で越冬して、春に大きくなるのではないかと思います。

 まずは以前見つけた大きな幼虫。動かなければゴミに見えるのでしょうが、蛹化準備のためか地面に下りてゴソゴソしてたので、簡単に見つかりました。その上、体に張り付けた落ち葉が、まるでヨットの帆のように大きくて、目立ちすぎ。ゴミ擬態するなら、材料を厳選した方がいいと思います。

3月に見つけたゴミ擬態のアオシャク幼虫。大きすぎるゴミがヨットの帆のようで、目立ちすぎかも。

 そして今回見つけた小さな幼虫。飼育中の芋虫の餌用にクワの小枝を切り取ったら、偶然そこにいました。そんな偶然がなかったら、昆虫記者の節穴の目では、絶対に見つからなかったでしょう。これ、絶対ゴミにしか見えません。

昨日見つけたゴミ擬態のアオシャク幼虫。

動き出せは、その動作から尺取り虫だと分かる。

じっとしている時は、頭の内側に入れていて、ゴミのかたまりにしか見えないアオシャク幼虫。

この状態でイモムシだと見破るのは至難の業。

 動き出せば、尺取り虫だと分かりますが、じっとしている時は、頭を内側に曲げているのが基本姿勢のようなので、まさにゴミのかたまり。芋虫だと見破るのは至難の業です。