虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

ブイブイ言わせていた連中の衰退

 近年異常に数が増えている虫の代表がアオドウガネです。マンションの廊下を歩いていて、アオドウガネを踏みつぶさない日はないくらいです。子供の頃は、東京では全く見なかった虫なんですが。南方系の色なので、温暖化で北上しているのでしょうか。
 
 その一方で、子供の頃は掃いて捨てるほどいたドウガネブイブイが、めったに見られない虫になってしまいました。以前は、公園中でブイブイ言わせていたのに、今やアオドウガネにその座を奪われ、絶滅危惧種になりそうな衰退ぶり。
 
 先週の新宿御苑で久々に、アオドウガネとブイブイを一緒にみつけました。
 
 これがアオドウガネ
イメージ 1
 こちらがブイブイ
イメージ 2
 
 勢力図が逆転すると、以前はきれいだと思ったアオドウガネがうっとうしくなり、以前は糞で服を汚されて嫌な虫だと思っていたブイブイが愛おしくなるから不思議ですね。
 
 ついでに、アカドウガネ?。そんな虫はいません。アオドウガネの赤色型です。
イメージ 3
 青系の虫は、赤いタイプがいることが多いですね。コガネムシの赤型とか、アオカナブンの赤型とかもきれいです。