しつこく、しつこく、ヌルデの虫シリーズを続けたいと思います。今回は、ウスマダラマドガ。見どころは、幼虫がヌルデの葉で作る作品です。
幼虫も、成虫も、外見上はあまり取りえがないのですが、幼虫の作品はちょっと芸術的で、ちょっとおもしろいです。
まずはその作品を渦巻の正面から見て見ましょう。何が何だか分かりませんね。



マドガもこれと同じような渦巻を作りますが、マドガの場合は素材がセンニンソウやボタンヅルという小さな植物の葉なので、作品も小さく、目立たなくなります。
それに対し、ウスマダラマドガの渦巻きの素材は、そここそ大きな木で、わりと大きな葉を持つヌルデなので、作品もそこそこ迫力のあるものになります。
そしてなぜか、ウスマダラマドガの幼虫がヌルデの葉を巻く際には、左右に1対の渦巻き(単独のものや、左右2対のものもある)になることがよくあり、その場合は渦巻の芸術性が高まります。
しかし、ウスマダラマドガの見どころはここまで。渦巻をほぐすと出てくる幼虫は、非常に地味です。そして成虫もかなり地味です。なので、ウスマダラマドガの幼虫を飼育しようなどと考える人は(昆虫記者以外)、ほとんどいません。それに、以前書いたようにヌルデはウルシの仲間なので、かぶれやすい人は手を触れない方がいいですね。























































