虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

土ごと虫を食べるマナー違反のアオジ

28日はバードウォッチャー天国の横浜舞岡公園へ。しかし、タシギとか、カワセミとかに接近遭遇しながら、完全に撮り逃がすという失態。落ち着いて撮れたのは、アオジだけでした。 ここのアオジは数が多い上、サービス精神旺盛で、1メートルくらいの距離に…

ようやく会えた超地味なフユシャク♀

ようやくフユシャクの♀を見つけました。でもかっこいいチャバネフユエダシャクではなくて、超地味なウスバフユシャク(たぶん)です。井の頭公園で4匹、葛西臨海公園で1匹。全員柵、看板など人工物で見つけました。羽が全くない上、ともかく小さくて地味な…

サーフィンに興じる都会のカモたち

27日の葛西臨海公園。海岸に出たら、サーフィンに興じる鳥たちの姿がありました。 最初は沖の方にいたヒドリガモとコガモの群れが、だんだん岸辺に近づいてきました。 すると、護岸近くの波の荒いところで、サーフィンを始めたではありませんか。さすがは…

ハサミツノカメムシの暴走

雪の後の井の頭公園では、カメムシたちが一斉に活動を再開したようでした。越冬中にカラカラになった喉を潤しに出てきたのでしょうか。 その中で、特に嬉しかったのはハサミツノカメムシとの出会い。後で知ったのですが、特徴であるお尻の大きな「はさみ」は…

魔法の鏡でカイブツに変身するカイツブリ

25日、息子の用事で出かけた井の頭公園で、カイツブリを発見。撮影した写真をよーく見てみると、ありゃ、こりゃ何だという奇怪な姿が写っていました。 実は水面の微妙な波が魔法の鏡、マジックミラーの役目を果しているのでした。 一番上が実物のカイツブ…

居間でコカマキリ発生

事件が起きたのは22日。居間の壁紙に何やらうごめくものを発見しました。 近寄って、よーく見ると、コカマキリの幼虫です。ちゃんとカマも付いています。今年もまたやらかしてしまいました。 コバエ、アブラムシ対策の生物兵器として、わが家のベランダー…

燈籠めぐりの狙いはフユシャク

今週末は寒くて一歩も外へ出られない日が続きそうです。雪が降って喜ぶのは子供だけ。おじさんはとても、カメラを持って野山へなどという気にはなれません。そこで、先週末の明治神宮での風流な、灯籠めぐりの様子を紹介します。 虫系の収穫が何もなかったこ…

アリの助けは不要、冬のキリギリス

17日、港区の自然教育園。キジョランの葉をひっくり返してみたら、突然サメのような凶暴そうな顔が飛び出してきました。 もしや、あなたはクビキリギリス。 イソップ童話の「アリとキリギリス」のキリギリスは、冬になると、体がボロボロになって、アリに…

エゴイストのヤマガラ

ヤマガラの写真を撮るなら、エゴノキが頼りになるということを偶然知りました。バードウォッチャーの方にとってはきっと常識なのだと思いますが、私のような素人は、こんな基本情報を意外に知らないものです。 先週末に行った明治神宮。宝物殿前の芝生広場に…

一攫千金の予感

何を思ったか、突然三浦半島の城ヶ島にいってきました。以前はよく釣りに行ったところです。実は、クロマダラソテツシジミが生き残っていないかなんて、期待を抱いていたのですが、ここにはほとんどソテツがありませんでした。ネットで調べたら、もっと根元…

ジグモの巣を引き抜く精神年齢の低い大人

ジョロウグモは結構長生きで、1月にもその姿が見られますが、東京ではそろそろ見収めかもしれません。しかし、ジョロウグモが消えても、まだ見られるクモがいます。ジグモです。軒下にあるジグモの巣を引き抜く遊びは、子供の頃によくやりましたが、まさか…

今年一番の寒さを際立たせるフユシャク

関東も今年一番の寒波襲来で強烈に冷え込んできましたが、みなさまお元気で、虫、鳥探しにいそしんでいらっしゃいますでしょうか。こう寒くなってくると、フユシャク探しも厳しい。そもそも、フユシャク自体生き残れるのかと心配になります。 9日にはようや…

エサキモンの恩返し

井の頭公園の林の中を歩いていたら、木の幹から、何かがポトリと地面に落ちました。丹念に地面を探してみると、カメムシが一匹、仰向けになってもがいています。「これは、かわいそうに。おじさんが助けてあげるから、代わりに宝物のあるところに案内してお…

入場無料の行水ショー

井の頭公園の嫌われ者カラスです。カラスと言えば、有名なのは「カラスの行水」です。この公園の水没した桜の木のステージでは、行水ショーが無料で見られます。水戸黄門の由美かおるの入浴シーンと違って人気がないので、観客は私一人です。 じりじりと、水…

井の頭のスター気取りの猫

7日の井の頭公園。落ち葉の布団にもぐり込んで惰眠をむさぼっている白黒猫に出会いました。 公園のメインストリート脇の目立つ場所なので、注目の的となり、たちまちカメラの放列に取り囲まれてしまいました。 当の猫君は、「キャー、かわいい」なんて声や、…

不思議な壺で謹賀新年

明けましておめでとうございます。大晦日から風邪で寝込んでしまい、新年のご挨拶がこんなに遅れてしまいました。 新年になると、あけてみたくなるのが、きれいな壺の形をしたナガコガネグモの卵のうです。既に秋に孵化した小さなクモが、卵のうの中で春の巣…