虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

高尾のオトシブミ、チョッキリ一気出し

オトシブミもチョッキリも、いい名前じゃありませんか。風流かつユーモラスな上に、おかしな姿。一生懸命に子供用の揺りかごを作る姿を見たら、たいていの人は虫好きになりますよね。 虫好きが増えることを期待して、今年の高尾のオトシブミ、チョッキリ一気…

いくぜボルネオ虫紀行⑳=一瞬モルフォかと。極上のワモンチョウ

insects of kinabalu park ⑪ キナバル公園では、サンヨウベニボタルとシュモクバエを探し回って、暗い所ばかりを歩き回っていたので、蝶との出会いは少なくなりました。二兎を追う者にはなりたくないですからね。 それでも、目の前に時々現れる蝶は、無視で…

虻蜂撮らず、でも撮ってしまうセイボウ、カギバラバチ

虻蜂撮らず。アブやハチは、苦手意識とか恐怖感とかあって、あまり撮りません。ちょっと諺の用法が違うようですね。 でも、ほかの虫を撮っていて、目の前に、ちょっと可愛らしい子が撮ってくださいポーズで現れると、ついシャッターを切ってしまうこともあり…

鳴くよ(794)ウグイス平安京

鳴くよ(794)ウグイス平安京でしたっけ、平安遷都のごろ合わせ。 ウグイスは、あの独特なホーホケキョの美声がなければ、だれからも注目されないし、語呂合わせに使われることもない、ただの地味な鳥だったことでしょう。 あの鳴き声が近くで聞こえて、…

梅雨空でネタ切れか・雑多な蝶

前回は何と、スジグロシロチョウ。梅雨空でネタ切れと思われても仕方がありませんね。 ほかに蝶がいなかったわけではありませんが、まあ、大したネタはありません。 ジャコウアゲハの前蛹です。 成虫になると、幼虫や蛹の不気味さは全くなくなります。 足許…

スジグロシロチョウのセクハラ対処法

虫のオス・メスが接近遭遇しても、必ず熱愛に発展するとは限りません。時にはセクハラやストーカー行為になることもあります。 東京近郊の里山で暮らすスジグロシロチョウです。 まずは熱愛カップル。 そのすぐそばでは、1匹のメスに、2匹のオスが代わるが…

カマキリモドキ。可愛いカゲロウの本性は悪辣カマキリ

東京近郊の里山で、おいしそうなアケビを発見。 実りの秋が待ち遠しいなんて思っていたら、蜂みたいなのが飛んできて、葉裏に。近づいてみると、何とカマキリモドキ。すごい敏捷なやつで、すぐに飛んで逃げます。 見失っては大変。慌てて手で捕まえて、お持…

いくぜボルネオ虫紀行⑲=シュモクバエ・飛び出た目玉は美男の象徴

insects of kinabalu park ⑩ 3月25日のキナバル公園。森の三葉虫、サンヨウベニボタルを難なく?クリアした勢いで、次のターゲットである森のハンマーヘッド・シャーク、シュモクバエ(Stalk-eyed Fly)に挑みます。 シュモクバエと言ってもイメージのわ…

高尾の雑多な虫たち、カミキリ編

今年の高尾の雑多な虫、カミキリ編です。雑多と断っている以上、大した虫は出てきません。 山の薪置き場にはいろいろなカミキリが産卵にやってきます。ただ、この木はキャンプファイアーなどで燃やされてしまうようです。知ってか、知らずか。産み落とされた…

高尾の雑多な虫の一斉処分、ハムシ編

虫の聖地高尾と言えども、いつもいつも珍しい虫、見応えのある虫ばかりという訳にはいきません。 当然、雑多な虫の写真がたまっていきますね。でも、捨てるのももったいない。そんな今年の高尾の虫のハムシ編です。ハムシは人気ないからな~。 まずは、綺麗…

いくぜボルネオ虫紀行⑱=森の三葉虫、サンヨウベニボタル

insects of kinabalu park ⑨ ボルネオのキナバル公園での虫紀行。今回最大のターゲットは、昆虫界の三葉虫こと、サンヨウベニボタルでした。究極のキモカワ虫として、極々一部では人気のようです。 幼形成熟の♀は、見た目は太古の生物の三葉虫。なのに、その…

やってきました高尾のオオトラフの季節

やってきました高尾のオオトラフコガネの季節。13日はオオトラフ・デーに決定。虫探しは季節に追われて忙しいですね。 まずは、お決まりの紛らわしいやつらです。 ヒメトラハナムグリです。 セマダラコガネです。 ヒメアシナガコガネです。 まず、見間違え…

イラガセイボウ羽化、美し過ぎる寄生生物

イラガの繭から羽化してきたのはイラガセイボウ。寒い冬の日、北風吹きすさぶ森の中で、寄生痕のあるイラガの繭を探したのは、この日のためでした。 こんな寄生痕が目印。 もうだめかなと思い始めた6月上旬、固い繭を食い破って イラガセイボウが羽化しまし…

スミナガシの幼虫の作品展

東京近郊の里山。この時期、アワブキの葉を眺めていると、いろいろな作品に出会えます。スミナガシの若齢幼虫が作った、動く彫刻、モビールです。 これはかなりの腕前。シンプルながら、芸術性が感じられます。 これはちょっと複雑。細かいところにこだわる…

いくぜボルネオ虫紀行⑰=ラフレシアには蠅ばかり

insects of kinabalu park ⑧ 3月24日の午後はラフレシア観光。キナバル公園本部から40キロほど離れたポーリン温泉(ここもキナバル公園の一部です。巨大な公園です)の周辺では、世界最大の花と言われるラフレシアが見られます。 ここのラフレシアは、…

いくぜボルネオ虫紀行⑯=朝の虫探し、ライバルは鳥

insects of kinabalu park ⑦ 【注意】先の地震で、キナバル山頂への登山ルートは少なくとも3週間は閉鎖されると伝えられています。山裾のキナバル公園本部周辺のトレイルも、特に急坂のリワグトレイルの上部などは、通行が困難になっている恐れがあります。…

チラ見せドキドキのミドリシジミ

年に1度、この時期には、千葉の市川を訪れます。目的はミドリシジミ。目がくらむほどの青緑の輝き。気味悪いもの、異様なものも好きですが、男だって、おやじだって、やっぱり綺麗なものが好きなんです。 でも、裏側は光りません。 こういう姿勢のが多くて…

いくぜボルネオ虫紀行⑮=キナバルの地震で亡くなった方々にお悔やみ申し上げます

サバ州での地震でキナバル山は大変なことになっているようです。既に13人もの方が亡くなったとのこと。心からお悔やみ申し上げます。山中に残された方々の無事の下山を祈っています。 キナバル山は4000メートル超の山ですから、登山するにはしっかりし…

ヒメヤママユ幼虫のボール遊び

ボール遊びをするヒメヤママユ蛾の幼虫?。 楽しそうな光景に見えますが、近づいてよーく観察すると、ボールは糸で葉にくくり付けられています。 そう、これは寄生蜂の繭なんですね。と言うことは、ヒメヤママユ蛾の幼虫は既に中身を食べつくされて、カサカ…

髭は男の象徴、ヒゲコメツキ

立派なヒゲは男の象徴。虫の場合も、たいていはオスの象徴です。 草原でヒゲ自慢と言えば、ヒゲブトハナムグリですね。ヒゲも立派ですが、近くで見ると、くすんだ金色がなかなか上品です。 しかし、髭の大きさでは、カクムネベニボタルにはかないませんね。♂…

5月にもうカブトムシ

5月30日の大地沢。もうカブトムシがいました。早っ!。暑い日が続きましたからね、カブトも季節を間違えるのでしょう。個人的には、東京での野生カブト発見の最速日です。 コクワガタがいるのはは当然。越冬しますから。 クワガタっぽい大あごの小さな虫…

梅雨間近、急いでゼフ撮り

週間天気予報を見ると、水曜あたりから傘マークの連続。間もなく梅雨です。ゼフ日和もあと数日。5月30日、大慌てで大地沢にゼフ撮りに行きました。 このあたりで簡単に撮れるゼフィルスは、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミの3種類…