虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

未熟者の擬態

棒状の擬態と言えばナナフシですが、そこまでの完成度はないながら、けなげに努力している連中もいます。 まずは、津久井湖城山公園のコカマキリ。見つけた瞬間に、ピッとカマを伸ばして硬直してしまいました。擬態なのか、戦闘ポーズなのか、はたまた盆踊り…

秋の味覚満載?

秋の味覚シリーズ。まずは津久井湖城山公園の柿です。メジロも柿を食べるんですね。 メジロの群れが飛び去ると、今度はエナガの群れがやって来ました。隣の客が食べている柿は、おいしそうに見えるんでしょうか。でもエナガは柿なんて食べないですよね? N…

ヤマガラとチシャムシの関係

エゴノキと言えばヤマガラ、ヤマガラと言えばエゴノキですね。先日代々木公園のエゴノキの前の鉄柵の上で、小さな実を割って食べているヤマガラに出会いました。 足の間に実を挟んで、上手に穴を開けていました。恐らくエゴの実(種)ですね。床に落ちた物を…

なりふりかまわずアサギマダラ

10月最後の週末。関東でアサギマダラに出会えるチャンスは、今年はこれが最後かも。そうなると、もうなりふりかまってはいられません。他人のテリトリーでも、ずかずかと侵入して行きます。着実な実績があるのは、「ちゃわんむし」さんのホームグラウンド…

一文字のハムシと青いダンゴムシ

観音崎公園でしか出会ったことがない虫が、ヒナカマキリ以外にもう一つ。イチモンジハムシです。なぜか、ここに来ると姿を見せてくれます。 鮮やかな黄色の胸部に黒い星。この星が、真一文字に並んでいることから、イチモンジハムシと呼ばれているようです。…

罠にはまったアカタテハ

観音崎公園の小高い丘の上に、タテハチョウが集まる広場があります。日向ぼっこに最適な場所なので、秋から冬にかけて、必ず何匹かのタテハがここでテリトリーを張っています。しかし、ここには危険な罠があるのでした。 最初に登場したのはヒメアカタテハ。…

ギンヤンマ、赤トンボを襲撃

20日は渡良瀬遊水地に親子でサイクリングに行きました。ビュンビュンと疾走する妻と息子について行くのが精一杯で、虫撮りどころではありません。芦の茂みからキジが飛び出してきたりしますが、鳥見どころではありません。 遊水地、広すぎます。 それでも…

人間的ショウリョウバッタのお産

家の近くの公園で、仁王立ちのショウリョウバッタを見つけました。お尻の先を見ると、しっかり砂利の中にめり込んでいます。産卵中だったんですね。 横からみても、かなり垂直に近い立ち方。周りの草をしっかり掴んで、いきんでいる様子です。何だか、とって…

1円玉サイズのヒナカマキリ

三浦よいとこ、一度はおいで。やっぱりいました、日本最小のカマキリ、ヒナカマキリ。今ごろの季節に、観音崎公園を散策していると、たいてい出会えます。でも、カマキリと思っていると見つからないかも。なにしろ小さいですからね。 落ち葉の上にいるやつは…

姫の名に恥じないヒメカマキリ

カマキリ第2弾は、ヒメカマキリ。高尾いいとこ、一度はおいで。憧れだったヒメカマキリにもここで初めて会えました。このくらい小さいと、ぜんぜん恐怖感はありませんね。ただ、ただ、可愛いだけです。でも、カマキリとしての風格はしっかりと備えています…

猛烈に怒ったカマキリ

カマキリの顔は普段でも恐いですが、怒った顔はさらに恐いですね。 カマキリの怒りの表現は、もちろん顔だけではありません。カマを振りかざし、羽を逆立たせての、究極の怒りのポーズは、すさまじいですね。 しかし、いかにすごい形相でも、しょせんは蟷螂…

くたびれたシュレーゲルアオガエル?

高尾周辺の池にカエルがいました。もしかしてシュレーゲルアオガエル?。もうちょっとキュートな姿を想像していたのに、ちょっと疲れた感じ。 アマガエルと見比べると。 アマガエルにある耳から鼻先の茶色の筋がなくて、緑一色。でもシュレーゲルはもっと可…

マユタテアカネ 鼻毛まで見えるドアップ

高尾でやっとマユタテアカネを見つけました。ブログ「気ままにのんびり」のハナさんが密かにハナクソアカネと呼んでいるやつです。鼻の穴のように見える斑紋がひょうきんですよね。 いるところには、いるんですね。ここの池のアカトンボはほとんどがマユタテ…

アサギマダラは卵だけ

12日は高尾山周辺の里山をうろうろ。本当は山に登りたかったのですが、風邪気味で気力ゼロ。頭がぼーっとしていたので、ビジネスシューズで出かけてしまい、とても山道は歩けません。期待していたアサギマダラにも出会えませんでした。 それでも、今年初め…

侵略者ガビチョウにガビーン

最近高尾山周辺に出かけると、よく出会う鳥がいます。ガビチョウです。特に多い場所は茶畑。緑の畝からピョンと飛び出して、また畝の中へ。目の周りのアイシャドーとともに動きも可愛らしい鳥だなと思って眺めていましたが、実はこいつは「日本の侵略的外来…

最近出会ったぶっといイモムシたち

イモムシはぶっといのが存在感、重量感、安心感があっていいですよね。 最近出会った蛹化直前のぶっといイモムシたちをご紹介しましょう。 ナミアゲハ。たいしてぶっとくないですが、コロコロ太ってはいます。 アオスジアゲハ。丸々太ってますが、ちょっと寸…

尻に花咲くワタヘリクロノメイガ

9日の代々木公園。黄色い花の上で、お尻にも花を付けた変な虫を見つけました。ワタヘリクロノメイガと言うらしいです。ワタの葉を食べる縁の黒いノメイガということらしいのですが、どうせならシリハナ(尻花)ノメイガとかいう名前にして欲しいですね。 こ…

ムラサキシジミの幼虫を養子に迎える

地味な幼虫探しシリーズ第2弾は、ムラサキシジミ、ムラサキツバメの紫コンビです。これまた、探す場所が限られているので、手間いらずの道楽です。 公園でマテバシイ(大砲ドングリ)のひこ生えを探します。若葉が適当に食害されていて、クルッと巻いた葉が…

きちんと食べ残すコミスジの幼虫

先日、代々木公園でコミスジの幼虫をたくさん見つけました。フジの葉っぱが、こんな風にお行儀悪く食べ残されていたら、葉脈の途中に幼虫がいます。分かりますか。 ほーら、ここにいた。 コミスジの幼虫にとっては、きちんと残さず食べることよりも、きちん…

カネタタキの簡単採集講座

カネタタキはどこにでもいる秋の虫です。都会の小さな公園でも、狭い庭でも、木の枝や垣根の茂みからチッチッチッと小さな声が聞こえます。秋から冬にかけては、昼間でも休みなく鳴いています。でも姿は見えません。小さいし、隠れるのが上手ですからね。ま…

葛西のウラギンカップル

10月1日の葛西臨海公園。平日のはずなのにすごい人出。よーく考えたら都民の日でした。こんな日に都内観光地で虫探しをするのは愚の骨頂ですね。 家族連れが不審の目を向ける中、クズの茂みにウラギンシジミを探します。♀のいい写真がまだ撮れてないんで…

嵐の前の不忍池

台風17号が関東を通過する直前の30日朝の上野・不忍池です。これから嵐がやって来るとはとても思えない平穏な朝でした。 林家正蔵さんが愛犬コロネを連れて朝の散歩です。林家こぶ平の名前の方がなじみがありますね。 ゴマダラチョウとクロアゲハは、ま…

景信山登山は惨敗

景信山の頂上、へとへとになってたどり着きました。昼時はすごい賑わいです。椅子取りゲーム状態で、座るところもありません。でも、皆さん元気ですね。へたばっているのは私だけです。 ばんぱんになった足をさすりながら、休憩所前の草原の虫たちを撮ります…