虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ガラスの棺の白雪姫の正体はキアシドクガ

今頃、下草とか、木柵の裏側とかあちこちで見かける黄色と黒のきれいな蛹。 高級感に目がくらみ、つい持ち帰ってしまったという人も多いことでしょう。正面顔はこんな風で、ちょっと面白い。 しばらくして羽化が近づくと、蛹がまるでガラスのように透明にな…

ハバナ級の巨大葉巻の作者は青いドロハマキチョッキリ

21日の土曜は、八王子のお気に入りの緑地公園。山に登るのがだんだんしんどくなってきた今日この頃、ここは都会の公園気分で歩けるので、根性なしの虫記者には最適です。 イタドリの茂みに、巨大な葉巻を発見。高級ハバナ葉巻よりずっと大きいです。 よく…

ルリカミキリ、都会で急増中

5月は虫見の最高の季節。なのに忙しくて遠出ができない。泣く泣く、ご近所の公園でお茶を濁すことに。 でもご近所も捨てたもんじゃありません。道具小屋の目隠しに植えられたベニカナメモチ(レッドロビン)には、あのちっちゃくて、きれいで、かわいいくて…

アルゼンチンの仮面ライダー1号

アルゼンチンの虫ガール、瀬戸山さんからの写真で、バッタを掲載し忘れていました。 仮面ライダー1号はたしか、欧州には行っていましたが、アルゼンチンに行っていたという話はあまり聞きません。 しかし、いました。これがアルゼンチンの仮面ライダー1号…

アルゼンチンのカメムシは曲者ぞろい

アルゼンチンの虫ガール瀬戸山さんから、久々の便りです。 今回は瀬戸山さんの一番のお気に入りの虫、カメムシです。女性の虫好きには不思議とカメムシファンが多いですね。小さな幼虫時代から成長の過程が楽しめるのが、母性本能をくすぐるのかもしれません…

そして誰もいなくなったコガタルリハムシ

コガタルリハムシは不思議な虫です。春先に成虫が現れ、大量の卵を産みます。孵化した幼虫は、ギシギシやスイバの葉をボロボロのレース状になるまで食い散らかした後、土中で蛹になります。そのまま越冬かと思いきや、すぐに次世代の成虫になって、またギシ…

白いどら焼きがどっさりー餡子はアカタテハ

葛西臨海公園の一角に、雑草のカラムシが野放しになっている場所を発見。すさまじい数の白いどら焼きがぶら下がっていました。アカタテハの幼虫の隠れ家ですね。 こういう大集団は、都会の方がよく見られます。かつてカラムシの大きな群落だったのが、公園管…

アカスジキンカメの新たな穴場、ベニカナメモチ

先週末に訪れた代々木公園。週末はすごい人出です。 原宿駅側の入り口から入るとすぐに、ベニカナメモチ(レッドロビン)の生垣があります。新葉が赤くてきれいなので、都会の生垣に最近多用されているあの木です。ベニカナメモチと言えば、ルリカミキリです…

テントウ母さんの出産に立ち会い

ナミテントウが産卵シーズンを迎えています。産卵に立ち会うのに都合がいいのが、ケヤキの大木です。なぜか他の木に比べて人気があります。その上、樹皮があまりゴツゴツしていないので、出産シーンの撮影も楽です。 大量に産み付けられた卵。あの小さな体の…

透け透けセクシー繭のアルファルファタコゾウムシ

誰も関心を持たないアルファルファタコゾウムシを飼ってみました。と言っても、100均の10個セットのプラケースにカラスノエンドウと幼虫を詰め込んで、放っておいただけです。愛情を注いでいないこと見え見えですね。 それでも幼虫たちはちゃんと育って…

謎のツインピークスはスイカズラクチブサガの繭

風薫る五月。スイカズラのきれいな花を眺めていると、その茎のあちこちにバラのトゲのようなものが。 これ、実は蛾の繭なんです。スイカズラクチブサガという、注目度の極めて低い蛾です。それにしても変な形。トゲに擬態しているのかもしれませんが、もとも…

トホシテントウ、針山地獄から脱出

以前に冬の針山地獄として紹介したトホシテントウの越冬幼虫たちも、とっくに蛹になって、4月下旬には羽化が始まっていました。羽化直後は黄色いですが、やがて赤くなります。 幼虫時代の針山が割れて、蛹がはみ出しています。 今度は蛹が割れて、成虫がは…

昆虫記者、今回は「横浜~鎌倉・昆虫バイパス道」

時事ドットコムの「昆虫記者」更新しました。今回は「横浜~鎌倉・昆虫バイパス道」の横浜編。一体何のことやら。

スジツトガ、釣り餌にされず無事羽化

以前、冬の虫探しで紹介したような気がするスジツトガの幼虫。ススキやオギの茎に開いている丸い穴は、たいていこの方の住まいの窓です。 この窓の一節上に幼虫がいることが多いですね。 捕まえるのが簡単で、たくさんいるので、「笹虫」とかいう名で、釣り…