虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2013-01-01から1年間の記事一覧

オオキンカメムシ、ギネスに挑戦

そろそろオオキンカメムシの越冬本番。11月23日は、ギッシギシの押しくら饅頭状態を期待して館山の例の公園へ。 まずは、前回一番人気だったツバキ。総数は倍ぐらいに増えていますが、やはりツバキの葉は小さい。一枚に3匹が限界のようです。 一枚の葉…

オオキンカメムシの暴走

今回はいよいよオオキンカメムシ暴走、もとい、房総編です。関東のオオキン越冬地として超有名な房総半島。館山周辺の海辺の森にはたいていその姿があります。でも、この公園はすごい。 11月9日時点で、相当な数がやってきていました。ツバキ、マテバシイ…

オオキンカメムシの故郷

城ヶ島で越冬するオオキンカメムシの誕生の地はどこなのでしょう。思い浮かぶのは横須賀にある産業研究施設、横須賀リサーチパーク(YRP)です。 そうです。最先端の産業技術によって、オオキンカメムシが大量生産されているのです。なーんて、嘘です。こ…

鵜の目鷹の目でオオキンカメムシ探し

本業の方の大仕事がそろそろ一段落なので、ぼちぼちブログも再開です。と、言うことで、やってきました城ヶ島。冬の三浦半島で一番暖かいところと言えば、南端の城ヶ島。三浦のオオキンカメムシはここに集合するに違いない。 が、16日は久々の小春日和。ウ…

一円持ってトンボ撮り

長いこと更新をサボってしまいました。罪滅ぼしに苦手のトンボにチャレンジです。先日悪天候にも負けず、駒ヶ根まで遠出してきました。駒ヶ根と言えば、一円玉トンボのハッチョウトンボですね。ハッチョウトンボは駒ヶ根の「市の昆虫」として、町おこしに一…

スケスケ天国発見

ハゴロモつながりで、タイから日本へワープです。実は見つけたんです。ついにスケスケ天国を。あっちを見てもスケスケ、こっちを見てもスケスケ。スケバハゴロモだらけです。 上から見てもスケスケ 前から見てもスケスケ 後ろから見てもスケスケ 白金の自然…

タイ・カオソックその③ギャル系ビワハゴロモ出現

そして、ついに赤鼻の美麗なビワハゴロモが出現しました。テングビワハゴロモの一種でしょうか。この天女に会いたい一心で、家族の猛反対を押し切ってタイ南部の秘境カオソックまでやってきたのです。天にも昇る気分とはまさにこのことですね。 羽を広げてみ…

タイ・カオソックその②天女との出会いを邪魔する者たち

おとぎ話でさえ、王子様とお姫様がハッピーエンドを迎えるためには、数々の苦難を乗り越えなければなりません。天女の羽衣を手に入れるのも、命がけです。 天然のプール。探検隊には泳いでいる暇はありません。 この穴の中にいるかなと覗き込むと、サソリの…

タイ・カオソックその①天女の気配

カオソック(khaosok)はタイ南部最大の国立公園です。アマゾンに匹敵する太古の昔からの原生林が残る秘境なのだそうな。この森の奥深くには、天女の羽衣がたくさん隠されているのです。そうです。世界文化遺産に大逆転勝利で滑り込んだ三保の松原と…

天女の羽衣を夢見てちょっくらタイへ

待ちに待った夏休み。今日からちょっくらタイに行ってきます。ビワハゴロモが見られたらいいな、なんて思ってますが、日本国内ですらまだあこがれのスケバハゴロモに出会えていない私ですから、まず無理でしょうね。 日本でも予行演習のつもりで、ハゴロモを…

ナミハンミョウの壮絶な最期

横浜市のいつもの木道。ナミハンミョウを探します。いました一匹だけ。「今日こそはベストの写真を」と意気込んで撮影開始。 いつ見てもうっとりする美しさ。「私と付き合ってください」とつい愛を告白してしまいそうになります。 すると、どこからか大きな…

真夏の定番、オオムラサキとカブトとルリボシカミキリ

夏バテでかなり出遅れましたが、オオムラサキを撮らずに夏は終われません。毎年恒例の埼玉県嵐山のオオムラサキ見物です。全開シーンはちょっと遠くて、ややボケでした。 すると、よっぽど私が汗臭かったのでしょう。樹液から離れたオオムラサキが私の周囲…

幸せの青いヨコバイたち

今回は超地味な虫、ヨコバイです。探していた幸せの青いヨコバイたちにようやく出会えました。まずはマエジロオオヨコバイ。高尾駅近くの初沢で出会いました。オオヨコバイとは名ばかりで、かなり小さいです。でもヨコバイにしては大きい方なのでしょう。 続…

オオトラフコガネの黄色いパンツにクラクラ

この季節の高尾と言えば、オオトラフコガネ(オオトラフハナムグリ)です。高尾では6月下旬が発生期らしく、7月になるとぱったり姿を見なくなるそうです。 最初の一匹は、崖に張り出した樹上。これは厳しい撮影条件。結局撮れたのは後姿だけですが、感動の…

ミドリシジミ、ハイライトはAB型♀

サボっているとあっという間にゼフの季節終了。今年もついにミドリシジミの開翅姿は撮れなかったのか。いいえ、撮ってきましたよ。市川散歩の市川さんのお誘いを受けて、1週間前に大町自然園行ってきました。 開翅の瞬間、ドキドキしますよね。 そして全開。…

ゼフシーズン開幕、と思ったら既に最盛期

6月だー。いよいよゼフィルスのシーズン開幕。ということで、1日はゼフ乱舞で名高い八王子の長池公園へ。なんと、シーズン開幕どころか、アカシジミなどは既に最盛期を過ぎて、擦れが目立つ段階に。完全に出遅れたー。朝方などは、一箇所に何十匹単位で集…

トトロの森のスッゲー!ハムシ

土日は超多忙だったので、今回はトトロの森続編でごまかします。沼地の周りで「スッゲー!」ハムシを発見。 赤いのやら 青いのやら 金色のやら そしてお決まりの乱交です。 スッゲーハムシの正体は?。もう分かりましたね、スゲハムシです。 そして、乱交の…

トトロの森で発見、これぞネコバスのモデルのイモムシ

トトロの森で、ついにネコバスを発見しました。超ミニサイズですが、狭山のトトロの森に住んでいるのですから、こいつがネコバスのモデルに違いありません。その正体は、ご存知シロシタホタルガの幼虫です。 まずは停車中。 空に向かって走り出す瞬間です。 …

枯れかけの菜花は宝の山

菜の花満開の季節はもう終わり。ツマキチョウの季節も今は昔となりました。各地の公園では、みすぼらしくなったアブラナを容赦なく刈り取って、夏の花、秋の花に植え替えてしまいます。 でも、「お願い~。ちょっと待って~」。枯れかけたアブラナには、宝物…

高尾はもうアサギマダラの季節

ゴールデンウィーク後半、高尾駅前の初沢で今年最初のアサギマダラに出会いました。今年は春から縁起がいいわいわい。高尾周辺では、幼虫で越冬できるので春からアサギマダラが見られるんですね。目の前1匹は逃げられてしまい、撮れたのは遠くのもう一匹。…

ウスバシロチョウ大量発生

やってきましたウスバシロチョウの季節。ゴールデンウイーク初日の27日、渋滞の予感から電車で高尾周辺へ。今年は大発生の感じですね。去年の倍ぐらいいるような。それなのに、まともな飛翔写真がほとんど撮れていないというのは、どうしたことでしょう。…

いい大人がハンミョウ釣り

20日は冬のような寒さに逆戻り。虫もこごえていることでしょう。こんな日は釣りでも。と言っても魚ではありません。地味な虫遊び、ハンミョウ釣りです。 夏場にきれいなナミハンミョウを見かけた東京近郊の川辺へ。 すると、ある、ある。踏み固められた歩…

棚ボタのイタヤハマキチョッキリ

久しぶりの更新です。春は人事異動なんかもあってバタバタして大変ですよね。それでも週末だけは虫撮りに出かけています。13日は裏高尾。満開のカエデの前で、怪しい撮影器具を使っている怪しい人影を発見。 これは虫撮りに違いない。声を掛けてみると、…

ツマキチョウの忍法花隠れ

3月29日は小石川植物園。桜満開となれば、ツマキチョウ乱舞のはず。 思った通り、ユキヤナギ、ニリンソウ、タンポポなどに、入れ替わり立ち替わりツマキチョウが訪れます。 しかし人々は、桜に夢中で可憐なツマキには見向きもしません。きっと私のことは…

コツバメ得意のお昼寝ポーズ

近場でコツバメを見るなら、埼玉県嵐山町のオオムラサキの森ですね。先週末は、まだコツバメは出始めで3、4匹しかいませんでしたが、撮影隊の方は大盛況で、あちこちのブログで有名な人たちにバッタバッタと出会いました。コツバメよりも、撮影隊の人数の…

律儀なヒオドシチョウ

ヒオドシチョウを撮るなら絶対山頂ですね。今ごろ山に登ると、たいてい山頂で越冬明けのヒオドシチョウが待っていてくれます。でも山登りはきつい。しんどい。となると、めっちゃ低い丘みたいな山がお薦めです。そんなわけで、先週末は高尾駅近くの丘みたい…

賞味期限切れ

あっという間に春。というか初夏みたいな気候になってしまいました。タイミングを失って出しそびれていた冬の森の鳥たちの写真はもはや賞味期限切れ。でも倉庫で腐らせてしまうのは忍びない写真もあるので、安値大放出です。 まずは初撮りだった埼玉秋ヶ瀬公…

クスサン一族の生涯

裏高尾では、スカシダワラだらけの場所を発見。もちろんこの時期のは、中に蛹はなく、もぬけの殻。それでも、クスサン一族がたどった様々な生涯の痕跡が残っていました。 まずは、きれいに空っぽになったスカシダワラ。コクーンという名がぴったりの見事な造…

高尾の子天狗

このところ、黄砂だとか、PM2・5だとか、杉花粉だとか、アレルギーの人には耐えがたい状況が続いてますね。先週末の裏高尾も、杉花粉で大変なことになってました。少し風が吹くと、まるで山火事のように杉林から白い煙が立ち上ります。山全体が花粉でボ…

かくれんぼに疲れたオオキンカメムシ

この時期の館山野鳥の森と言えば、狙いの虫はオオキンカメムシですね。去年は一匹しか見つけられなかったので、今年は絶対に集団越冬を見たい。 トベラ、マテバシイなどの葉裏を、腰が痛くなるほど、必死に覗き込んでいきます。でもいません。一匹も。もう腰…