虫撮る人々

地球は人間の所有物と思ったら大間違い。虫も獣も鳥もいる。昆虫記者の私的ブログです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ムラサキツバメの集団越冬を探しに

ムラサキツバメの集団越冬を探しに、千葉の湾岸の公園へ。 でも暖かな日だったので、全然越冬気分になってませんでした。メスはトイレの壁で日向ぼっこ。厳しい冬の雰囲気ゼロですね。 カシの木の葉にとまっているのも、いつ飛び出しておかしくない臨戦態勢…

マガモ夫婦とオシドリ夫婦の会話

冬になると東京近郊では虫が減って、鳥が増えてきますね。ついでだから鳥も撮っちゃおうということになります。 千葉の公園。オシドリ夫婦が茂みに隠れていました。仲睦まじく、こっそり夫婦の営みでしょうか。 日差しが暖かくなると、夫婦で散歩に出ます。…

キイロ、カメノコ、べダリア&ダマシ

荒川河川敷の公園で集団越冬しているテントウ虫は、ナミテントウだけではありません。小さなキイロテントウも、トイレの壁の小さな隙間で小さな集団を作って越冬していました。 キイロテントウはたいてい、ナミテントウとは別の場所で、キイロ同士集まって越…

テントウ虫の集団越冬の季節到来・穴場はトイレ

寂しい冬。ぬくもりが欲しい。そんな時、人は暖房を入れて、こたつに潜り込みます。そんな冬、テントウ虫は、仲間を探して、枯れ木や電柱に集まってきます。仲間同士で肌触れ合えば寒さも忘れる。人間よりテントウ虫の方が人間らしい気がしますね。 だからか…

円形闘技場にオオツノカメムシ登場

場所は千葉県市川市のコロッセオ(円形闘技場)。晩秋から初冬にかけて、ここで繰り広げられる死闘を見物に行ってきました。 はて、市川にコロッセオなんてあったっけ?。それが、あるんです。異常に小さな虫用コロッセオです。 まず登場したのは、お馴染み…

いよいよ師走、キノカワガ探しの季節です

12月の寒空の下、忍法隠れ身の術の修行に励むキノカワガを激励に行くことにしました。実は数時間前にこの記事を送信したつもりだったのですが、買い物から帰ってきてブログを開くとアップされていません。「な、な、なんと、記事まで、隠れ身の術で消され…

秋ヶ瀬にもキマダラカメムシ進出

埼玉・秋ヶ瀬公園のメタセコイア林に、またアカスジキンカメムシ幼虫の越冬の季節がやってきました。1年はあっという間に過ぎ去っていきますね。 今年はタイミングが悪かったのか、ちょっと少なめで、集団越冬はほとんど見られませんでした。 後ろ姿に哀愁…

初冬のアホなカマキリと賢いカマキリ

今頃の季節、ハラビロカマキリ、オオカマキリの多くはまだ元気。都心では成虫で新年を迎える根性のあるカマキリもいます。 今時元気なカマキリを見つけるには、どこを探せばいいのか。それは、冬に花が咲く木ですね。先日ムラサキシジミ、ムラサキツバメが群…

ムラサキツバメ♂の栄光の瞬間

11月も下旬となると、蝶も減ってきます。そんな寂しい季節が見頃の蝶と言えば、ムラサキシジミ、ムラサキツバメですね。 マテバシイとツバキがたくさんある公園の小春日和の日だまりは、ムラシ、ムラツにとって、絶好の集合場所になります。本日は、そんな…

寒波到来でも熱々のヨモギハムシ

荒川の土手にはヨモギが生い茂っています。ヨモギハムシは、今頃でもまだ、寒さに負けず、熱々カップルぶりを発揮しています。 産卵する際には、こんな風にヨモギの葉をクルクル丸めて、その中に卵を隠すことが多いようです。真冬にヨモギが枯れると、この葉…

子供を守って息絶える女郎の感動シーン

一気に寒くなりましたね。虫たちもこごえていることでしょう。大型のクモの中では、寒さに強いジョロウグモも、そろそろ年貢の納め時。 でも、暖かい荒川河川敷の秋ヶ瀬公園では、11月19日時点では、こんな元気そうなのもいました。 とは言え、ほとんど…

エロティックな虫と言えば

エロティックな虫と言えば、やっぱりこれ。ジャコウアゲハの蛹です。なまめかしい曲線と色合いと、ヒダヒダ。 臓物のようで気味悪いと思う人もいれば、妖艶な美女がしなをつくっているようだと思う人もいます。要は気持ちの持ちよう、思い入れ次第ということ…

今回はタイの闇に潜む魔物です・ドットコム更新しました

時事ドットコム「昆虫記者」のタイ・カオヤイの旅もついに最終回。「えっ、まだ続いてたの」とあきれる人もいるでしょうが、このしつこさが、昆虫記者の真骨頂ですね。 今回は「闇に潜む魔物たち」。あまり気色の良くない生き物たちのオンパレードなので、閲…

生き物写真家菅野絢子さんと東京の虫撮り2

生き物写真家の菅野絢子さんと待ち合わせたのは、靖国通りのとある交差点。菅野さんのテーマの一つは「東京の虫・生き物」ですから、こんな都会で待ち合わせることになります。 ふと見上げると、スズメの夫婦が巣作りに励んでいました。都会らしい、金属製の…

生き物写真家・菅野絢子さんと東京の虫撮り

トランプ米大統領の娘のイヴァンカ・トランプさんが皇居周辺を散策していた頃、虫記者も皇居周辺にいました。 何をしていたかと言うと、もちろんイヴァンカさんの追っかけ…ではなくて、女性生き物写真家さんと、東京の虫撮りです。 最近ほぼ日刊イトイ新聞の…

秋の特選虫旅in鎌倉4=廃墟の怪物オオミズアオ

秋の特選旅in鎌倉ですから、最後ぐらいは、虫ばかりではなくて、少しはハイキングコースも紹介した方がいいだろうと反省するのが、人としてのあるべき姿ですね。 長谷からはトンネルの直前にあるこの階段を上ってハイキングコースに入ります。 標識のところ…

秋の特選虫旅in鎌倉3=シンジュサンもモリアオガエルもいるよ

さすが古都鎌倉。都市近郊ではなかなかお目にかかれないお宝も隠れています。 大仏ハイキングコースからちょっと脇道にそれると、誰一人すれ違う者もない秘境に迷い込みます。そんなひっそりとした脇道で、クサギの葉をモリモリと食べている芋虫がいました。…

秋の特選虫旅in鎌倉2=カメムシの秋

鎌倉の大仏ハイキングコースを中心に秋の虫旅。などと言っても、全くハイキングらしさはなくて、虫虫虫です。こんな旅に「是非行きたい」なんて人、いないかなー、いないですよね。 特に秋が深まってくると、ハイキングコースを彩る蝶は減ってきて、代わりに…

秋の特選虫旅in鎌倉

秋の特選虫旅。今回は鎌倉です。 賑わっているのはJR鎌倉駅東口の方ですが、虫旅なら、落ち着いた雰囲気の西口に出た方がいいですね。江ノ電の駅がある方です。 正面の大通りをずんずん進んで、市役所の横を通り過ぎ、トンネルをいくつかくぐると、左側に…

花粉症対策に一役?頑張れブタクサハムシ

秋の花粉症の元凶として忌み嫌われている雑草がブタクサ。名前からして、豚草ですから、嫌な奴って感じですね。英語のホッグウィードを訳した名前なので、原産地の北米でも、あまり好感を持たれていなかったようです。戦後急速に勢力を拡大したため、「マッ…

虫LOVE乙女と虫ママのジャングル探検記その2

前回の記事が送信中に、ブチっと切れてしまったので、麻由子ちゃんのボルネオ旅「4日目 Kubah カエル・デー」の途中からの続きです。 そして! 本日2回目の感動! 2010年にここKubahで新種として記録されたMicrohyla nepentheicola!約10mm! 小さい! ドミニ…

虫LOVE乙女と虫ママのジャングル探検記inボルネオ

昆虫文学少女の新井麻由子ちゃんも、今や青春真っただ中の女子高生になりました。あの名曲「なごり雪」のように、気付いたら、幼い少女も、素敵な乙女に。でも、虫への愛はいまだ断ち切れず、今回はボルネオのクバ、バコ国立公園に突入。母と娘の海外虫旅は…

霊園で心霊写真、正体はアゲハモドキ幼虫

秋の芋虫狩りも最盛期に入ってきました。しかし、八王子の霊園で出会ったのは、どう見ても幽霊。 ちょっと不思議なトーテムポール型の幽霊です。霊園で写真なんか撮るから、意図せず心霊写真が写ってしまったりするんですね。 なーんちゃって。幽霊がいた場…

秋の七草を彩るシャチホコ界の姫君

秋の野に咲く花を代表する「秋の七草」の筆頭は萩ですね。この萩でよく見かけるのが、ヒメシャチホコの幼虫です。 今年もやっぱり萩にいました。秋の七草を愛でるついでに、シャチホコも愛でるのが風流というものです。 本家シャチホコに比べると、姫ですか…

怪獣シャッチーと呼びたい本家シャチホコガ幼虫

食欲の秋、サツマ芋も太くなりますが、芋虫毛虫も、蛹で越冬する前にモリモリ食べて、ぶっとくなります。そうです。秋はぶっとい芋虫の季節でもあるんです。 初秋にカツラの木で見つけた、ほっそりしたシャチホコガの幼虫。まだまだ、伝説の怪物「鯱(しゃち…

秋の特選虫旅in高尾3、アサギマダラに癒されて

峯の薬師参道をさらにしばらく上ると、右は大垂水峠、左は峰の薬師・草戸山という、T字路になります。その先も峰の薬師と草戸山、城山湖と草戸山という別れ道を、すべて左へ、左へと舵を切っていきます。分かりやすですね。ずっと、基本的に左折を続けてい…

秋の特選虫旅in高尾2、モンキアゲハいじめ

いよいよ草戸山へと向かいます。週末だと言うのに、誰も歩いていません。目と鼻の先の高尾山はハイカーで大混雑だと言うのに。 峯の薬師参道に入るとすぐに高級料亭、うかい竹亭があります。もちろん足を踏み入れたことはありません。自己負担では絶対無理だ…

秋の特選虫旅in高尾

急に涼しくなって、いよいよ秋本番ですね。汗ダラダラ、蚊ブンブンの夏が終わって、野山の散策には最適。虫の数はだんだん寂しくなってくるとは言え、快適な環境での虫探しができるという点では、申し分のない季節です。 ちょっと高尾山にでも気軽に虫旅に出…

イチモンジカメノコの鎧は糞と古着の芸術作品

地蔵峰からの帰り道には、虫食い穴だらけのムラサキシキブ。秋に色づく紫色の実が、旅人の心を癒してくれるのでしょうが、虫好きには、葉っぱの上のゴミくずのようなものの方が気になります。 この放射線状の黒いかたまりは一体何者?。 真横から見ると、虫…

地蔵峰のミヤマクワガタ

小仏関所から八王子城跡へと抜ける忍者道は、コナラの木が多いのです。だから、樹液を求めるスズメバチも多いというわけ。 しかし、そんなところはクワガタなんかも多いはずですね。命知らずのカブクワ好きは、スズメバチの恐怖をものともせず、樹液のにおい…